「自分の力で稼ぎたい」臨床検査技師がフリーになる前に知っておくべきこと7つ

公開: 更新: 約9分

「病院以外の働き方も考えてみたい」

「今までの経験を活かして、別の働き方ができないかな」

臨床検査技師として働く中で、フリーランスや業務委託という働き方に興味を持つこともあると思います。

ただ、「フリーランスになる」と決める前に確認しておきたいことがあります。

どのような仕事をするのか、どのような契約になるのか、自分はどこまで対応できるのか。

特に医療業務を担当する場合は、働き方だけではなく、実際の業務内容や責任範囲まで確認することが大切です。

この記事では、臨床検査技師がフリーランスや業務委託という働き方を考えるときに、事前に整理しておきたい7つのポイントを紹介します。

まず「フリーランスになりたい理由」を整理する

フリーランスに興味を持ったとき、最初に仕事の探し方や必要なスキルを調べる方もいるでしょう。

その前に、一度考えておきたいのが、なぜ今の働き方を変えたいのかです。

例えば、

  • 勤務日数を調整したい
  • 複数の施設で働いてみたい
  • 今までの経験を別の場所でも活かしたい
  • 本業と別の仕事を経験してみたい
  • 雇用以外の働き方にも興味がある

など、人によって理由は異なります。

ここを整理すると、本当に業務委託が合っているのか、それとも非常勤・パート・副業など別の働き方のほうが希望に近いのかも考えやすくなります。

【1】フリーランスと非常勤・スポット勤務を分けて考える

勤務日数が少ない働き方を、すべて「フリーランス」と呼ぶわけではありません。

例えば、健診施設やクリニックで1日だけ勤務する場合でも、勤務先と雇用契約を結んで給与を受け取るのであれば、非常勤やアルバイトとして働く形になります。

一方、個人事業主などとして医療機関や事業者と業務委託契約を結ぶ働き方もあります。

業務委託では、雇用契約とは異なる点があります。

まずは、

  • 雇用契約なのか
  • 業務委託契約なのか
  • 報酬はどのように支払われるのか
  • 勤務時間や業務範囲はどう決めるのか

などを確認しましょう。

【2】「何ができるか」より、担当する仕事内容を確認する

フリーランスや業務委託で働くことを考えると、「何か強いスキルが必要なのでは」と思うかもしれません。

しかし、先に確認したいのは、自分が実際にどのような仕事をしたいのかです。

臨床検査技師の経験を活かす仕事には、

  • 健診業務
  • 採血
  • 心電図などの生理機能検査
  • 超音波検査
  • 医療知識を活かした記事作成や教育関連業務

などがあります。

仕事内容が決まれば、そこで必要になる経験やスキルも見えてきます。

先にスキルを増やすのではなく、やりたい仕事から必要なものを確認する。

この順番で考えてみましょう。

【3】医療業務を担当するなら、自分の経験を具体的に整理する

医療業務を担当する場合は、自分がどの業務をどの程度経験しているのかを具体的に整理しておくことが大切です。

例えば、エコーであれば、

  • 現在も日常的に担当している
  • 指導を受けながら担当している
  • 以前経験したが、現在はブランクがある
  • 見学や補助の経験が中心

では、実際の経験内容が異なります。

「エコーができます」と一言でまとめず、

「健診で腹部エコーを担当している」

「現在は心エコーを指導下で経験している」

など、どこまで経験しているのかを確認しておきましょう。

【4】業務委託では、契約内容と責任範囲を確認する

業務委託として仕事を受ける場合は、勤務時間や報酬だけではなく、契約内容全体を確認する必要があります。

例えば、

  • 担当する業務の範囲
  • 報酬と支払条件
  • 契約期間
  • キャンセルや契約終了の条件
  • 個人情報の取り扱い
  • 守秘義務
  • 事故やトラブルが発生した場合の取り扱い

などです。

雇用されて働く場合と業務委託では、契約上の立場が異なります。

「自由に働けそう」というイメージだけではなく、どのような条件で仕事を受けるのかまで確認しましょう。

【5】エコー業務をするなら、領域と求められる経験を確認する

フリーランスや非常勤としてエコー業務を担当したい場合も、まず求人や依頼内容を具体的に確認します。

超音波検査には、腹部、心臓、頸動脈、乳腺、甲状腺などさまざまな領域があります。

確認したいのは、

  • どの領域を担当するのか
  • どの程度の実務経験が必要なのか
  • 一人で検査を担当するのか
  • 一日の検査件数はどの程度か
  • どこまで記録や報告を行うのか
  • 施設独自の手順があるか

といった点です。

「エコー業務だから」という理由だけで判断せず、実際に求められている内容と自分の経験を照らし合わせてみましょう。

【6】新しいスキルを増やす前に、今持っている経験を確認する

フリーランスに興味を持つと、「もっと専門的なスキルが必要なのでは」と考えることがあります。

しかし、新しいことを学ぶ前に、今までの経験を整理してみることも大切です。

例えば、

  • 現在担当している検査
  • 一人で担当している業務
  • 過去に経験した業務
  • 健診での勤務経験
  • 患者対応の経験
  • 後輩指導や教育の経験

などを書き出してみましょう。

希望する仕事と比べてみると、今の経験をそのまま活かせる部分と、これから準備したい部分を分けやすくなります。

【7】必要な実技があれば、仕事に合わせて準備する

希望する仕事を確認した結果、「腹部エコーを担当する」「以前経験した領域をもう一度使う」など、実技の準備が必要だと分かることもあります。

その場合は、必要な内容から練習していきます。

例えば、

  • プローブを置く位置
  • 角度や回転
  • 圧のかけ方
  • 基本断面
  • 計測
  • 呼吸や体位変換
  • ゲイン・深度・フォーカスなどの装置設定

などです。

「フリーランスになるためにエコーを学ぶ」のではなく、「実際に担当したい仕事に必要だから、その実技を準備する」。

この順番なら、学ぶ内容も明確になります。

フリーランスを考えるときの順番

  1. どのような働き方をしたいか考える
  2. 本当に業務委託が合っているのか確認する
  3. どのような仕事をしたいか決める
  4. 実際の求人や依頼内容を確認する
  5. 今持っている経験と比較する
  6. 契約内容や責任範囲を確認する
  7. 必要な知識や実技を準備する

「フリーランスになりたいから何かスキルを取る」と考えるよりも、先に仕事と働き方を具体的にしていくほうが、必要な準備を整理しやすくなります。

SASHIでは、仕事に必要なエコー実技を練習できます

SASHI合同会社では、臨床検査技師をはじめとした医療従事者向けに、マンツーマンの超音波検査実技レッスンを行っています。

例えば、

  • 新しい勤務先で腹部エコーを担当する予定がある
  • 非常勤先でエコー業務を担当する前に基本を確認したい
  • 以前経験した領域にブランクがある
  • 職場ではプローブを持つ時間が少ない
  • 同じ断面で何度も迷う

といった場合にも利用できます。

最初に、これから担当したい業務、現在の経験、つまずいている操作を確認します。

そのうえで、プローブの位置・角度・回転・圧・動かす方向、基本断面、計測、呼吸、体位変換、装置設定などから、必要な内容を実際に操作しながら練習します。

SASHIはフリーランスとしての仕事獲得を支援するサービスではなく、これから担当したい超音波検査に向けて実技を練習する場です。

まとめ|フリーランスを目指す前に、「何をしたいか」を整理する

臨床検査技師としてフリーランスや業務委託という働き方に興味を持ったら、最初から「独立する」「エコーを身につける」と決める必要はありません。

まずは、

  • なぜ働き方を変えたいのか
  • どのような仕事をしたいのか
  • 雇用と業務委託のどちらが希望に合うのか
  • その仕事でどのような経験が必要なのか
  • 今の自分が持っている経験は何か
  • これから準備したいことは何か

を整理してみましょう。

その結果、エコー業務を担当したいと分かったのであれば、必要な領域や実技を確認していきます。

「自由に働くためにスキルを増やす」のではなく、自分が選びたい仕事に必要なことを準備する。

フリーランスという働き方も、その選択肢の一つとして考えてみてください。

これから担当するエコー実技を、事前に練習したい方へ

「新しい勤務先でエコーを担当する」「以前経験した領域をもう一度確認したい」「職場では十分に練習できない」など、今の経験や課題に合わせて練習できます。

SASHIのマンツーマン実技レッスンでは、実際にプローブを持ちながら、必要な操作を繰り返し確認できます。



超音波検査の学び方を相談したい方へ

現在の経験、苦手な走査、学びたい領域を確認し、一人ひとりに合う練習方法やレッスンをご案内します。

LINEで学習相談をする受講前の相談だけでも可能です。現在の経験や目標に合わせてご案内します。
レッスンを見る LINEで無料相談