拡張末期速度とは
拡張末期速度とは、
心周期の拡張期の終わりにおける血流速度を指します。
ドプラ波形において、
拡張期の最後に記録される速度です。
基本的な考え方
心臓は、
- 収縮期
- 拡張期
を繰り返しています。
収縮期には血流速度が最大となり、
拡張期には血流が持続します。
その中で、
拡張期の終わりの速度
が拡張末期速度です。
波形での位置
ドプラ波形では、
- 収縮期最高速度(ピーク)
- 拡張期の持続血流
が確認できます。
その中で、
次の収縮が始まる直前の速度
が拡張末期速度です。
拡張末期速度の変化
高い場合
拡張末期速度が高い場合、
- 末梢抵抗が低い
- 血流が持続している
状態を示します。
低い場合
拡張末期速度が低い場合、
- 末梢抵抗が高い
- 拡張期血流が減少
していることを示唆します。
抵抗指数との関係
拡張末期速度は、
抵抗指数(RI)の計算に用いられます。
抵抗指数 =(収縮期最高速度 − 拡張末期速度) ÷ 収縮期最高速度
そのため、
- 拡張末期速度が低い
- RIが高くなる
という関係があります。
拍動指数との関係
拍動指数(PI)でも、
拡張末期速度は重要な要素です。
拡張期血流が減少すると、
PIが上昇します。
評価のポイント
拡張末期速度は、
末梢血管抵抗を反映します。
血流状態を判断する重要な指標です。
狭窄や閉塞があると、
拡張期血流が低下し、
拡張末期速度が低下します。
また、
腎臓や脳などでは、
拡張期血流の維持が重要であり、
臓器灌流の評価にも用いられます。
ピーク速度だけ見ればよい
拡張期は重要でない
という理解があります。
実際には、拡張期血流の情報が、
末梢抵抗や血流状態の評価に重要です。
まとめ
拡張末期速度は、
拡張期の終わりの血流速度です。
- ドプラ波形の拡張期終末で測定する
- 末梢抵抗を反映する
- RIやPIの計算に使用される
- 臓器血流評価に重要
拡張末期速度を理解することで、
ドプラ波形をより深く読み取ることができます。










