フレームレートについて

用語集

フレームレート(Frame Rate)

フレームレートとは

フレームレート(Frame Rate)とは、
1秒間に表示される超音波画像の枚数を指します。

単位は fps(frames per second)で表され、
動きの滑らかさや時間分解能に直結する重要な指標です。

フレームレートが高いほど、
心臓の拍動や血流、臓器の動きを
より連続的に観察することができます。

フレームレートの役割

フレームレートは、
動きをどれだけ正確に捉えられるかを決める要素です。

フレームレートが高い場合、
動きが滑らかに表示され、
時間分解能が高くなります。

フレームレートが低い場合、
動きが断続的に見え、
速い変化を捉えにくくなります。

特に心エコーや血流評価では、
時間分解能が診断精度に直結します。

原理(しくみ)

超音波装置は、
超音波を送信し、
反射波を受信し、
画像を構成するという処理を
1フレームとして繰り返しています。

1フレームを作るのに必要な時間が短いほど、
フレームレートは高くなります。

つまり、
1フレームあたりの処理時間が
フレームレートを決定します。

フレームレートに影響する主な要因

深度(Depth)

深度が深い場合、
反射波が戻るまでの時間が長くなります。

その結果、
1フレームあたりの時間が延び、
フレームレートは低下します。

視野幅(Sector width)

視野が広い場合、
走査線の本数が増えます。

その結果、
画像構成に時間がかかり、
フレームレートは低下します。

フォーカス数

フォーカスを複数設定すると、
同じ走査線を複数回送受信する必要があります。

そのため、
1フレームの処理時間が延び、
フレームレートは低下します。

ドプラ併用

カラードプラやパワードプラを併用すると、
信号処理量が増加します。

その結果、
フレームレートが低下します。

フレームレートを上げる方法(実践)

深度を必要最小限に設定します。
視野幅を目的部位に合わせて狭くします。
フォーカスを必要最小限に設定します。
不要なドプラ表示はオフにします。

これらは検査中に即時調整可能な項目です。

臨床での使い分け

高フレームレートが必要な場面

心臓の拍動観察
弁の開閉運動
血流の時間的変化
胎児心拍評価

これらは速い動きを伴うため、
高い時間分解能が求められます。

低フレームレートでも問題ない場面

静止臓器の形態評価
腫瘤の性状評価
嚢胞や実質臓器の観察

これらは動きの評価が主目的ではないため、
フレームレートより空間分解能を優先できます。

フレームレートと空間分解能の関係

フレームレートと空間分解能は、
同時に最大化することが難しい関係にあります。

走査線数を増やすと
空間分解能は向上しますが、
1フレームの構成時間が延び、
フレームレートは低下します。

逆に、
走査線数を減らすと
フレームレートは向上しますが、
空間分解能はやや低下します。

検査目的に応じて、
時間分解能と空間分解能の
どちらを優先するかを判断します。

まとめ

フレームレート(Frame Rate)とは、
1秒間に表示される画像枚数であり、
動きの再現性を左右する指標です。

深度、視野幅、フォーカス数、
ドプラ設定が影響します。

心エコーや血流評価など、
動きの観察では特に重要です。

適切に調整することで、
超音波検査の時間分解能を高め、
観察精度を向上させることができます。

PRFについてPRF前のページ

エコーを学ぶと逆に苦しくなる人の共通点次のページエコー学習が逆効果になる人の共通点と注意点

関連記事

  1. 逆流について

    用語集

    逆流

    逆流とは逆流(Regurgitation)とは、本来一方向に…

  2. 無エコーについて

    用語集

    無エコー(Anechoic)

    無エコーとは無エコー(Anechoic)とは、超音波がほとん…

  3. カラードプラについて

    用語集

    カラードプラ(Color Doppler)

    カラードプラとはカラードプラとは、超音波検査において血流の方…

  4. ドプラモード/ドプラ法について

    用語集

    ドプラモード/ドプラ法(Doppler mode / method)

    ドプラモードとはドプラモードとは、超音波検査において血流や組…

  5. リバーブレーションについて

    用語集

    リバーブレーション

    リバーブレーションとはリバーブレーションとは、超音波が強い反…

  6. 形状整について

    用語集

    形状整(Regular Shape)

    形状整とは形状整(Regular shape)とは、病変や構…

  1. 専門学校で学んだエコーから広がるキャリアの選択肢

    転職・キャリアアップ

    専門学校で学んだエコー技術、どう活かす?現場で求められる力とは
  2. クリニック開業を成功に導くための5つの準備ポイント

    人材の育て方・活かし方

    クリニック開業、最初の半年が勝負!
  3. 便秘エコーと診療報酬制度について対象外でも学ぶ価値を解説

    転職・キャリアアップ

    便秘エコーと診療報酬制度|対象外でも学ぶ価値がある理由
  4. エコー未経験者でも安心の基礎から学べるセミナー選び

    エコーセミナー

    エコー未経験でも安心基礎から学べるセミナーの選び方ガイド
  5. エコー検査の診療報酬と保険点数の基本をわかりやすく解説

    転職・キャリアアップ

    臨床検査技師も知っておきたい!エコーの診療報酬・保険点数の基本
PAGE TOP