リバーブレーション

公開: 更新: 約4分

リバーブレーションとは

リバーブレーションとは、
超音波が強い反射体同士の間で
何度も反射を繰り返すことで、
本来存在しないエコーが
等間隔に連なって表示される
アーチファクトです。

日本語では多重反射と呼ばれ、
多くのアーチファクトの基盤となる現象です。

発生する原理

超音波が、
次のような条件に当たると
多重反射が起こります。

  • 強い反射体が存在する
  • 反射体が平行または近接している

この場合、超音波は

  • 反射体Aで反射
  • 反射体Bで再反射
  • 再びAへ戻る

という反射を
短距離で繰り返します。

装置はこれを
深部から返ってきた信号と誤認するため、
実際より深い位置に虚像を表示します。

画像上の特徴

  • 発生源の直後から始まる
  • 等間隔に並ぶ高エコーライン
  • 深部ほど徐々に減衰する
  • 条件変更で位置や強さが変化する

出現しやすい条件・部位

  • 金属
  • 石灰化
  • 骨表面
  • 空気を含む構造
  • プローブと皮膚表面
  • 胆のう・膀胱・血管内

代表的なリバーブレーション由来アーチファクト

コメットテイルエコー

  • 強い反射体が近接している
  • 短い間隔で減衰する尾状エコー

リングダウンアーチファクト

  • 空気を含む構造が原因
  • 連続的で消えにくい高エコー

これらは、
リバーブレーションの派生現象として
理解すると整理しやすくなります。

音響陰影との違い

リバーブレーションは、多重反射が原因で、
後方にエコーが続きます。

音響陰影は、
強い反射や吸収が原因で、
後方が無エコーになります。

両者は見た目が異なり、
診断上の意味も異なります。

鑑別・対処法

リバーブレーションが
疑われる場合は、
条件を変えて確認します。

  • プローブ角度を変える
  • 走査方向を変更する
  • ゲインを調整する
  • ハーモニックを使用する

これにより、
軽減または消失することがあります。

臨床での意味

リバーブレーションは、
診断の妨げになる場合もあれば、
重要な情報を与えることもあります。

  • 結石や金属の存在を示唆する
  • 空気を含む構造の手がかりとなる
  • 他アーチファクト理解の基礎となる

まとめ

リバーブレーションとは、
超音波が反射体間で
繰り返し反射することで生じる
多重反射アーチファクトです。

  • 等間隔のエコーが特徴
  • 多くのアーチファクトの基盤
  • 状況によっては診断に有用

リバーブレーションを理解することは、
超音波アーチファクトを
体系的に理解する重要な鍵となります。

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参考資料・根拠

    更新・訂正履歴

    執筆・編集・確認

    sashi

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