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走査法とは
走査法とは、
プローブをどの方向、どの断面で動かして観察するかという
超音波検査の基本手技です。
代表的な走査法が、
縦走査と横走査です。
この二つを正しく使い分けることが、
病変の存在診断や形態評価の精度を
大きく左右します。
縦走査(Longitudinal Scan)
縦走査とは
縦走査とは、
臓器や血管の長軸方向に沿って観察する走査法です。
長手方向の構造や、
連続性を評価するのに適しています。
画像上の特徴
縦走査では、
臓器や血管が細長く描出されます。
構造の走行や連続性が
分かりやすくなります。
血管では、
血流の流れ方向を
把握しやすくなります。
縦走査が有効な場面
- 血管の走行確認
- 狭窄や蛇行の評価
- 長軸方向の病変の広がり評価
- 胆管や尿管などの管腔構造の追跡
横走査(Transverse Scan)
横走査とは
横走査とは、
臓器や血管を短軸方向(輪切)に切る走査法です。
断面形状や、
周囲構造との位置関係を
評価するのに適しています。
画像上の特徴
横走査では、
血管は円形または楕円形に描出されます。
病変の大きさや形状を
把握しやすくなります。
周囲の臓器や血管との
位置関係も確認しやすくなります。
横走査が有効な場面
- 腫瘤の存在診断
- 病変サイズの測定
- 周囲臓器や血管との位置関係確認
- 血管径の評価
縦走査と横走査の使い分け
縦走査は、
長軸方向の走行や連続性の評価に適しています。
横走査は、形状や大きさ、
位置関係の評価に適しています。
血管評価では、
縦走査で流れ方向を確認し、
横走査で径や壁構造を評価します。
病変評価では、
縦走査で広がりを確認し、
横走査で存在や位置を評価します。
なぜ両方必要なのか
一方向のみの走査では、
病変を過小評価または過大評価する
可能性があります。
また、
アーチファクトを
病変と誤認するリスクも高まります。
そのため、
縦走査と横走査の両方向から評価することが、
超音波検査の基本原則です。
実践的な走査のコツ
病変を認めた場合は、
必ず断面を切り替えて観察します。
プローブ角度を少しずつ変えながら、
連続的に確認します。
縦走査と横走査で、
形状が変化しないかを
確認することが重要です。
これにより、真の病変か
アーチファクトかの鑑別にも役立ちます。
注意すべきポイント
縦走査と横走査の定義を
混同しないようにします。
頭尾方向や左右方向など、
体表基準を常に意識します。
プローブマーカーの向きを
必ず確認しながら走査します。
まとめ
縦走査と横走査は、
超音波検査における
最も基本で重要な手技です。
縦走査は、
走行や連続性の評価に適しています。
横走査は、
形状や位置の評価に適しています。
両者を組み合わせることで、
正確な存在診断と
性状評価が可能になります。












