「ずっと求人を出してるクリニック」は採用に響きます

公開: 更新: 約8分

「このクリニック、ずっと求人が出ているな」

求職者が求人を見るとき、給与や勤務時間だけではなく、職場の雰囲気や入職後の働き方まで想像しています。

「どんな人が働いているんだろう」
「入ったあとにちゃんと教えてもらえるのかな」
「自分の経験でついていけるだろうか」

求人情報が少ないと、こうした疑問が残ったままになることもあります。

この記事では、採用活動で伝えておきたい情報と、採用後の教育体制まで含めて、求職者に職場のイメージを持ってもらうためのポイントを整理します。

求職者は、条件だけで職場を選んでいるわけではない

求人票では、給与、勤務時間、休日、勤務地などの条件がまず目に入ります。

ただ、実際に応募を考える段階になると、条件以外の情報も気になります。

たとえば、

  • どんなスタッフが働いているのか
  • 職場の雰囲気はどうか
  • 入職後に誰が教えてくれるのか
  • どのくらいの経験を求められるのか
  • ブランクや未経験の業務があっても相談できるのか

といった点です。

求職者が「ここで働く自分」をイメージできる情報を出すことが、求人では大切です。

求人票は、曖昧な表現を減らす

「詳細は面接時に相談」「勤務時間応相談」といった表現だけでは、応募前に判断しにくいことがあります。

すべてを細かく書く必要はありませんが、分かる範囲で具体的にしておくと、求職者が検討しやすくなります。

たとえば、

  • 勤務時間と休憩時間
  • 曜日ごとの勤務体制
  • 主な担当業務
  • 残業の有無や目安
  • 入職時に求める経験
  • 入職後に学べる業務

などです。

特に、子育てや家庭との両立を考えている方にとっては、勤務時間や曜日、急なお休みへの対応なども確認したい情報になります。

魅力的に見せることより、実際の働き方が分かることを優先しましょう。

「長く募集している」ことより、情報が少ないことの方が不安につながる

求人が長期間掲載されていると、求職者がその理由を気にすることはあるかもしれません。

ただし、長く募集しているからといって、必ずしも職場に問題があるわけではありません。

増員募集、診療時間の拡大、新しい検査の開始、勤務日数の調整など、募集が続く理由は施設によって違います。

だからこそ、必要に応じて、

  • 増員のための募集
  • 新規部門立ち上げのための募集
  • 勤務体制を整えるための募集

など、募集の背景を伝える方法もあります。

求職者に想像してもらうのではなく、伝えられることはきちんと言葉にする。

それだけでも、求人の見え方は変わります。

職場の雰囲気は「いい職場です」では伝わりにくい

求人で「アットホームな職場」「スタッフ同士仲が良い」と書いても、実際の様子はなかなか想像できません。

それよりも、具体的な情報を出した方が伝わりやすくなります。

たとえば、

  • スタッフの職種や人数
  • 年代の構成
  • 入職後のフォロー担当
  • ミーティングや相談の機会
  • 院内研修や外部研修の利用状況

などです。

写真を掲載する場合も、実際の職場やスタッフが分かるものを使うと、働くイメージにつながります。

抽象的な「雰囲気の良さ」ではなく、実際の職場が見える情報を出すことがポイントです。

外部人材を使うこと自体が問題なのではない

派遣や業務委託など、外部人材を活用する医療機関もあります。

外部人材を利用しているからといって、それだけで「定着しない職場」と判断されるわけではありません。

重要なのは、施設としてどのような体制をつくりたいのかです。

たとえば、

  • 繁忙時間帯だけ外部人材を利用する
  • 新しい検査体制を整えるまでサポートを依頼する
  • 常勤スタッフと役割を分ける

など、利用する目的はさまざまです。

採用だけ、外注だけ、と一つに決めるのではなく、施設の状況に合わせて組み合わせて考えることが大切です。

採用時に「入職後の教育」まで伝える

求人では、入職前の条件だけでなく、入った後にどのように仕事を覚えていくのかも伝えておくと、求職者が働く姿を想像しやすくなります。

たとえば、

  • 入職後にフォローする担当者がいる
  • 最初に担当する業務を段階的に決めている
  • 経験のない業務は一緒に確認してから進める
  • 必要に応じて外部研修を利用できる

といった内容です。

「研修制度あり」という一言だけではなく、実際にどのような学び方ができるのかまで書くと具体的になります。

エコー業務がある場合は、経験の有無だけで見ない

臨床検査技師の求人では、「エコー経験者歓迎」「腹部エコー経験必須」といった条件を設定することもあると思います。

もちろん、実際の業務に必要な経験を明記することは重要です。

一方で、エコー経験にも幅があります。

  • 見学のみ
  • 基本断面を練習している
  • 一部の領域を担当している
  • 以前担当していたがブランクがある
  • 現在も日常的に検査している

というように、同じ「経験あり」でも現在地は違います。

入職時にどこまで必要なのか、入職後にどこから学べるのかを分けて求人に書くと、求める人材像も伝わりやすくなります。

SASHIでは、採用後のエコー実技教育を支援しています

SASHI合同会社では、医療機関向けに超音波検査の実技研修を行っています。

SASHIが採用や定着を保証するわけではありません。

採用後に、

  • エコー経験が浅いスタッフへ基本操作を確認したい
  • ブランクのあるスタッフに実技を見直してほしい
  • 院内では十分にプローブを持つ時間を取れない
  • 苦手な臓器や断面だけ練習してほしい
  • 指導できるスタッフが限られている

といった場合に、院内教育の一部を実技研修で支えます。

受講者の経験や施設で必要な領域を確認し、全員に同じ内容を行うのではなく、今必要な実技に合わせて内容を調整します。

実技研修では「早く戦力にする」より、今のつまずきを確認する

採用後は、「できるだけ早く一人で担当してほしい」と思う場面もあるかもしれません。

ただ、エコーの習熟には個人差があります。

基本断面を描出すること、計測すること、患者さんによる見え方の違いに対応することなど、身につける内容にも段階があります。

SASHIでは、まず、

  • どの領域を担当する予定なのか
  • これまでどのくらい経験しているのか
  • どこで操作に迷っているのか
  • 何を次に練習したいのか

を確認します。

そのうえで、プローブの位置・角度・回転・圧、基本断面、計測、ゲインやフォーカス、呼吸、体位変換などを必要に応じて練習します。

採用後すぐに完成を求めるのではなく、現在地から次に必要な実技を確認していくことを大切にしています。

人材開発支援助成金を利用できる場合もあります

法人向け研修では、事業所や受講者、研修内容などが制度の要件を満たす場合、人材開発支援助成金を利用できる可能性があります。

すべての研修が対象になるわけではありません。

制度内容や申請条件は変更されるため、利用を検討するときは、厚生労働省の最新情報や社会保険労務士などの専門家へ確認してください。

まとめ|求人では「入った後」まで見える情報を伝える

求職者が知りたいのは、給与や勤務時間だけではありません。

実際に応募するか考えるときには、

  • どんな人と働くのか
  • どんな業務を担当するのか
  • どこまでの経験を求められるのか
  • 分からないことを誰に相談できるのか
  • 入職後にどのように学べるのか

といった情報も判断材料になります。

求人を魅力的に見せるために情報を盛るのではなく、実際の職場や教育体制を具体的に伝える。

そして、院内だけでは難しいエコー実技教育がある場合は、外部研修を組み合わせる方法もあります。

採用後のエコー実技教育について考えている医療機関へ

「採用したスタッフにエコーを学んでもらいたい」

「ブランクや経験の差に合わせて実技を確認したい」

「院内だけでは十分な指導時間を確保しにくい」

そんな場合は、受講者の経験と施設で必要な領域を確認しながら、必要な実技研修を一緒に整理できます。

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