「臨床検査技師の資格を活かして、副業できる仕事はないかな」
「週1日や土曜日だけ、別の医療機関で働いてみたい」
そんなふうに副業を考える臨床検査技師もいると思います。
副業というと、「空いている日に働いて収入を増やす」というイメージがあるかもしれません。
でも、医療機関での非常勤やスポット勤務を考えるなら、もう一つ見ておきたいことがあります。
その勤務時間に、自分は何を任せてもらえるのか。
特に週1日、午前だけ、健診日のみといった短時間勤務では、必ずしも一から仕事を教えてもらうことを前提としているとは限りません。
採血を担当するのか、心電図を担当するのか、エコーを担当するのか。
そしてエコーなら、どの領域を、どのくらいの件数、どのような検査対象に対して担当するのか。
副業先を探すときは、時給や曜日だけではなく、「自分の今の経験で、そこで求められる仕事を担当できるか」まで確認することが大切です。
この記事では、臨床検査技師が副業を考えるときに、求人を見る前に整理しておきたいことを紹介します。
副業では「何ができるか」が分かりやすい人ほど仕事を探しやすい
副業先を探すとき、「臨床検査技師の資格があります」だけでは、実際に何を担当できるのかまでは伝わりません。
たとえば、
- 採血を日常的に担当している
- 心電図や肺機能検査を担当している
- 健診業務を経験している
- 腹部エコーを担当している
- 心エコーを日常業務として行っている
など、実際に担当できる業務は人によって違います。
特に短時間の非常勤では、限られた勤務時間の中で特定の業務を担当してほしいという求人もあります。
そのため、副業を考え始めたら、まずは「自分は今、どの仕事なら任せてもらえるのか」を書き出してみると求人を見やすくなります。
「週1日OK」の求人でも、学びながら働けるとは限らない
副業を探していると、「週1日」「午前のみ」「土曜日のみ」といった求人に目が向くことがあります。
本業と両立しやすそうに見える一方で、勤務日数が少ないからこそ確認したいのが教育体制です。
たとえば、週1回の勤務で毎回違うスタッフが勤務する職場では、十分な教育期間を設けることが難しい場合もあります。
反対に、勤務開始前に引き継ぎや研修があり、少しずつ担当範囲を広げられる職場もあるでしょう。
応募前には、
- 入職後に引き継ぎ期間があるのか
- 最初から一人で担当する業務があるのか
- 経験の少ない業務について教えてもらえるのか
- 困ったときに確認できる人がいるのか
などを確認しておきたいところです。
副業先を「新しい技術を覚える場所」と考えるのではなく、まずその職場がどのような働き方を想定しているのかを見ることが大切です。
副業でエコーをするなら、「エコー経験あり」だけでは足りない
非常勤や健診の求人には、腹部エコー、心エコー、乳腺エコーなどを担当する仕事もあります。
こうした求人を見るときは、「エコー経験あり」という一言だけで自分と求人を比べない方がよいでしょう。
たとえば腹部エコーでも、
- 健診・検診でのスクリーニングを中心に経験してきた
- 病院やクリニックで診療に伴う検査を担当してきた
- 定期的なフォローアップを多く経験してきた
- 指導を受けながら検査してきた
- 一人で一連の検査を担当してきた
では、経験の内容が異なります。
副業先でどんな検査を担当するのかと、自分がこれまでどんな検査を経験してきたのかを比べることが重要です。
エコー求人では「誰を検査するのか」まで見ておきたい
副業でエコーを担当する場合、領域だけでなく検査対象も確認してみましょう。
たとえば、
- 健診・検診でのスクリーニングが中心なのか
- 症状のある患者さんの検査も担当するのか
- 定期的なフォローアップが多いのか
- 過去画像や前回所見を確認しながら検査することが多いのか
といった違いがあります。
求人票に「腹部エコー経験者」とだけ書かれている場合でも、実際に想定されている検査内容は一つではありません。
そのため、応募を考えるなら、「腹部ができるか」ではなく、「その職場で行う腹部エコーを自分がどの程度経験しているか」まで確認してみましょう。
副業では、検査件数と時間の確認も重要になる
本業とは違い、副業では午前だけ、数時間だけという働き方を選ぶこともあります。
その場合、短い勤務時間の中に検査が集中していることもあります。
特にエコー業務なら、
- 1人あたり何分程度の予約枠なのか
- 1時間に何件程度を担当するのか
- 半日で何件程度の検査があるのか
- エコーを連続して担当するのか
- エコー以外の業務も並行するのか
といった部分は確認しておきたいところです。
これまで腹部エコーを担当していたとしても、経験してきた検査件数やペースが違えば、副業先で求められる働き方との間に差が出ることがあります。
「経験者だからできるはず」と考えるのではなく、自分が慣れている検査ペースまで振り返ってみましょう。
時給が高い求人ほど、「なぜその条件なのか」を見る
副業を考えると、どうしても時給の高い求人が気になると思います。
もちろん、限られた時間で働くなら時給は大切です。
ただ、金額だけを見て応募する前に、仕事内容も確認してみましょう。
たとえば、
- 特定のエコー経験が必要
- 勤務開始後から一人で担当することを想定している
- 短時間で一定の検査件数を担当する
- 土日や特定の曜日に勤務する
- エコー以外の業務も含まれている
などの条件があるかもしれません。
高時給だから良い求人、低ければ悪い求人ということではなく、その金額で何を求められるのかを見ることが大切です。
エコー未経験なら、「副業で経験を積もう」は慎重に考える
副業求人を見て、「エコーができれば応募できそう」と思うこともあるかもしれません。
ただ、エコー未経験の状態から、経験者向けの副業をそのまま練習の場にするのは現実的ではない場合があります。
特に、求人側が、
- 勤務開始後から検査を担当できる人
- 一定の実務経験がある人
- 限られた勤務時間の中で検査を進められる人
を求めているのであれば、外部で実技を練習しただけでは、その条件を満たすとは限りません。
「副業したいからエコーを習う」のではなく、まず求人がどの程度の経験を求めているかを確認しましょう。
未経験から学びたい場合は、本業での教育、院内研修、外部研修などを組み合わせながら、段階的に経験していく方が自然です。
一方で、経験者の「ブランク」は確認し直せる
以前エコーを担当していたものの、現在は別業務が中心という方もいると思います。
そんな方が副業でエコー業務を考える場合、必要なのは「ゼロから学び直すこと」とは限りません。
まずは、
- 今も自然にできる操作
- 少し確認すれば思い出せそうなこと
- 以前から迷いやすかったところ
- もう一度プローブを持って確認したい断面
などを分けてみましょう。
実際に操作すると、思っていたより覚えている部分が見つかることもあれば、もう一度練習したいところが具体的になることもあります。
「経験者だから大丈夫」「ブランクがあるから無理」と決めるのではなく、今の現在地を確認することが先です。
副業で使える経験は、本業ですでに身についていることもある
副業を考えると、「何か新しいスキルを身につけないと」と思うかもしれません。
でも、今までの仕事を振り返ると、すでに副業先で活かせる経験を持っていることもあります。
たとえば、
- 採血を長く担当してきた
- 健診業務の流れに慣れている
- 心電図を多く経験している
- 特定領域のエコーを担当してきた
- 患者さんへの案内や説明に慣れている
などです。
副業のために新しいことを増やす前に、これまでの臨床経験の中で「今すぐ任せてもらえそうな仕事」は何かを確認してみましょう。
そこから求人を探す方が、自分に合う仕事を見つけやすくなる場合があります。
「副業したい」より先に、月にどのくらい働きたいかを決める
副業を始める目的が収入なら、「副業する」という目標だけでは少し曖昧です。
たとえば、
- 月に1〜2回だけ働きたい
- 毎週土曜日に働きたい
- 月に数万円程度の追加収入を考えている
- 将来的に勤務先を複数持つ働き方をしたい
では、選ぶ求人も変わります。
時給が高くても、自分が勤務できる曜日と合わなければ続けられません。
反対に、時給だけでは目立たなくても、本業との移動が少なく、無理なく継続できる勤務の方が合っていることもあります。
「いくらの求人を探すか」だけでなく、「月にどのくらい働くのか」を先に決めると、副業先を選びやすくなります。
本業とは別の職場で働くからこそ、確認しておきたいこともある
副業として別の医療機関で勤務する場合は、現在の勤務先の就業規則や副業・兼業に関するルールも確認しておきましょう。
勤務先によって、届出や事前確認が必要な場合があります。
また、本業と副業を合わせることで勤務時間や移動時間が増えるため、
- 本業の勤務時間
- 残業・当直・夜勤
- 副業までの移動時間
- 休日を確保できるか
といった部分も現実的に考えておきたいところです。
ここは「副業をしてはいけない」という話ではなく、続けられる働き方にするための確認として考えてみてください。
希望する副業にエコーが必要なら、その時点で実技を整理する
実際に求人を見て、「この仕事をやってみたい」と思った結果、エコーが必要になることもあります。
その場合は、いきなり幅広く学ぶのではなく、
- その求人で必要な領域
- これまで自分が経験したこと
- 現在もできること
- ブランクがあること
- 今迷っている操作
を整理します。
そして、必要な基本操作や基本断面などから練習していきます。
ただし、実技レッスンで練習した経験と、医療機関で患者さんの検査を担当した実務経験は別です。
応募時には、実際にどの領域をどのような形で経験してきたのかを正確に伝えることが大切です。
SASHIでは、副業のためではなく「今必要なエコー実技」を練習します
SASHI合同会社では、医療従事者向けにマンツーマンの超音波検査実技レッスンを行っています。
副業をしたいから、一律にエコーをおすすめするわけではありません。
まず、自分がやりたい仕事を確認する。
その仕事にエコーが必要で、
- 以前経験した領域にブランクがある
- 基本操作をもう一度確認したい
- 同じ断面で繰り返し迷っている
- 職場では十分にプローブを持つ時間がない
- これから基本から学びたい
といった課題がある場合に、現在の経験に合わせて練習できます。
実際にプローブを持ちながら、必要に応じて基本操作、正常像、基本断面、装置設定、基本的な計測などを確認します。
SASHIは副業先をつくる場所ではなく、やりたい仕事のために必要になったエコー実技を練習する場所です。
まとめ|副業は「稼げるスキル」より「今、何を任せてもらえるか」から考える
臨床検査技師として副業を考えると、「何か新しいスキルを身につけた方がいいのかな」と思うことがあります。
でも、最初に考えたいのはそこではありません。
まずは、
- 今の自分に任せてもらえる業務は何か
- どんな副業をしてみたいのか
- 月にどのくらい働きたいのか
- 副業先ではどの程度の経験を求められるのか
- 本業と無理なく両立できるのか
を整理してみましょう。
エコーも、「できれば副業に有利」という理由だけで学ぶ必要はありません。
希望する仕事を見つけた結果、その仕事でエコーが必要なのであれば、そこで初めて自分の実技と比べます。
副業先で覚えることを前提にするのではなく、今ある経験を整理して、必要な部分だけ次の学びにつなげる。
そんな考え方の方が、副業とスキルアップを現実的に考えやすくなります。
やりたい仕事に、エコー実技が必要だった方へ
「以前経験した領域をもう一度確認したい」
「ブランクがあり、今どこまでできるか確かめたい」
「職場では十分にプローブを持つ時間がない」
SASHIでは、現在の経験やつまずきに合わせて、必要なエコー実技をマンツーマンで練習できます。
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