「今の職場を辞めたいわけではない。でも、この働き方をずっと続けるのかな」
「もう少し自分に合う働き方がある気がする」
臨床検査技師として働いていると、そんなふうに考える時期があるかもしれません。
でも、「働き方を変えたい」と感じたときに、すぐ転職先を探し始める必要はありません。
先に確認したいのは、今の働き方の何を変えたいのかです。
給与なのか、勤務時間なのか、仕事内容なのか。
それとも、もっと違う検査に関わりたい、今の経験を別の場所でも活かしてみたい、という気持ちなのか。
変えたい部分が違えば、選ぶ方法も変わります。
この記事では、「転職・副業・パートのどれがいいか」を決める前に、臨床検査技師としてこれからの働き方を考えるためのポイントを紹介します。
「このままでいいのかな」を、そのままにしない
働き方について悩んでいるときは、不満がいくつか重なっていることがあります。
たとえば、
- 給与をもう少し増やしたい
- 夜勤や当直を減らしたい
- 子育てや介護と両立しやすくしたい
- 通勤時間を短くしたい
- 今とは違う検査を経験したい
- エコーをもっと担当したい
- 同じ業務ばかりで成長を感じにくい
- 常勤以外の働き方も試してみたい
これらは、すべて同じ「働き方の悩み」に見えても、解決方法は違います。
夜勤を減らしたいのであれば、必ずしも職種を変える必要はありません。
エコーをもっと経験したいのであれば、勤務時間よりも担当業務や教育環境を確認する必要があります。
まず「何が嫌なのか」ではなく、「何を変えたら今より働きやすくなるのか」まで具体的にしてみましょう。
一つ変えると、別の条件も変わることがある
働き方を見直すときに意外と大切なのが、条件を一つだけで考えないことです。
たとえば、
- 勤務時間を短くすると、月の収入も変わる
- 高い時給の非常勤でも、勤務日数が少なければ月収は限られる
- エコー中心の職場でも、経験者として一定の検査件数を求められる場合がある
- 通勤時間を短くできても、希望する業務が少なくなることがある
- 副業を増やすと、休日や家族との時間が減ることがある
というように、一つの希望だけを優先すると別の条件とのバランスが変わることがあります。
そこで、
「絶対に変えたいこと」と「できれば叶えたいこと」を分けておくと、求人を比較しやすくなります。
転職しなくても変えられることはある
働き方を変えたいと感じると、「今の職場を辞めるかどうか」に意識が向きがちです。
でも、悩みの内容によっては、現在の職場にいながら変えられることもあります。
たとえば、
- 勤務日数や勤務時間について相談する
- 担当業務について希望を伝える
- 興味のある検査を学ぶ機会がないか確認する
- 外部研修を利用する
- 本業を続けながら別の仕事を経験してみる
といった方法です。
もちろん、職場の体制上難しいこともあります。
それでも、一度「今の職場で変えられること」と「職場を変えなければ変わらないこと」を分けてみると、転職する理由もはっきりしてきます。
副業は「収入を増やす方法」だけではない
本業を続けながら、別の勤務先で働くという選択肢もあります。
副業を考える理由は、収入だけとは限りません。
たとえば、
- 今とは違う施設で働いてみたい
- 健診業務を経験してみたい
- 今持っている検査経験を別の場所でも活かしてみたい
- 将来働き方を変える前に、別の環境を知りたい
という考え方もあります。
ただし、副業先が「新しい技術を一から教えてもらう場所」とは限りません。
特に週1日や午前のみなどの非常勤では、限られた時間の中で担当する業務が決まっていることもあります。
副業を考えるなら、「何を学べるか」だけではなく、「今の自分なら何を任せてもらえるか」も確認しておきたいところです。
パート・非常勤は「時間が短い=楽」とは限らない
家庭や自分の時間を大切にしたくて、パートや非常勤を考える方もいるでしょう。
勤務時間を調整しやすいことは大きなメリットですが、実際の働き方は求人によってかなり違います。
たとえば午前だけの勤務でも、
- 健診の時間帯に検査が集中する
- 短時間で一定の件数を担当する
- 経験のある検査をすぐ担当することを求められる
- エコー以外の業務も並行して行う
ことがあります。
勤務時間だけで判断せず、その時間に何を、どのくらい担当するのかまで確認することが大切です。
「違う仕事をしたい」と「新しいスキルが必要」は同じではない
今とは違う働き方を考え始めると、「何か新しい資格やスキルが必要なのでは」と感じることがあります。
でも、新しいことを増やす前に、今までの経験を見直してみましょう。
たとえば、
- 採血を長く担当してきた
- 健診業務を経験している
- 心電図を多く担当している
- 特定領域のエコー経験がある
- 後輩指導をしてきた
- 患者さんへの説明や案内に慣れている
なども、これまで積み重ねてきた経験です。
「これから何を増やすか」だけでなく、「今持っているものをどこで活かせるか」を考える。
そこから働き方が見えてくることもあります。
それでも「エコーをやりたい」と思うなら、そこで初めて学び方を考える
働き方や仕事内容を考えた結果、
「やっぱりエコーに関わりたい」
と思うこともあるでしょう。
その場合は、そこで初めて必要な準備を考えます。
たとえば、
- 希望する職場ではどの領域を担当するのか
- 経験必須なのか、入職後に学べるのか
- 自分はその領域をどこまで経験しているのか
- 知識が足りないのか、実技経験が足りないのか
- ブランクがあるのか
を確認します。
そのうえで、必要な知識や実技を一つずつ準備していきます。
「働き方を広げるためにエコーをやる」のではなく、「自分がやりたい仕事の中にエコーがあるから学ぶ」。
この順番なら、学ぶ理由もはっきりします。
エコー未経験なら、「求人に必要だから」だけで領域を決めない
未経験からエコーを学びたい場合も、いきなり「腹部と心臓、どちらを習えばいいか」と考えなくても構いません。
先に確認したいのは、これからどのような仕事をしたいのかです。
希望する仕事内容を確認した結果、腹部エコーが必要なら腹部の基礎から、心エコーが必要なら心臓の基本から学ぶという流れになります。
また、経験者を前提とする求人の場合、外部で実技を練習しただけで実務経験者になるわけではありません。
求人側が入職時点で何を求めているのかも合わせて確認しましょう。
エコー経験者なら、「できる・できない」ではなく現在地を見る
以前エコーを担当していたものの、配置転換やブランクによってしばらく離れている方もいます。
その場合、過去の経験をゼロに戻して考える必要はありません。
まず、
- 今も自然にできること
- 少し確認すれば思い出せそうなこと
- 以前から迷っていたところ
- もう一度実技で確認したいこと
に分けてみましょう。
以前できていたことを全部やり直すのではなく、今の自分に必要なところを確認する。
その方が次の学びも具体的になります。
働き方を考えるときは「理想」より「優先順位」を決める
勤務時間も短くしたい。給与も上げたい。やりたい検査も担当したい。通勤も近くしたい。
できれば、すべて叶う職場を選びたいですよね。
でも、実際の求人ではすべての条件がそろうとは限りません。
だからこそ、働き方を変えるときは、
① 絶対に変えたいこと
例:夜勤をなくしたい、16時までに帰りたい
② できれば叶えたいこと
例:エコーにも関わりたい、通勤30分以内にしたい
③ 今回は優先しなくてもいいこと
例:勤務先の規模、常勤か非常勤か
のように分けてみる方法があります。
求人の条件に自分を合わせるのではなく、自分の優先順位に合う求人かどうかを見るためです。
働き方を見直すときの順番
-
今の働き方で変えたいことを書き出す
給与、時間、仕事内容、当直、通勤などを分けます。 -
絶対に変えたいことを決める
すべてを一度に変えようとせず、優先順位をつけます。 -
今の職場で変えられるか確認する
職場内で調整できることなら、転職以外の方法もあります。 -
希望に近い仕事を実際に見る
転職、パート、副業など、最初から形を限定せずに確認します。 -
今の経験との差を見る
すでにできることと、新しく準備したいことを分けます。 -
必要なことだけ準備する
新しい知識や実技が必要なら、そこで初めて学び方を考えます。
先に資格やスキルを探すのではなく、「どう働きたいか」から逆算することがポイントです。
SASHIでは「働き方」ではなく、必要になったエコー実技をサポートします
SASHI合同会社では、臨床検査技師をはじめとした医療従事者向けに、マンツーマンの超音波検査実技レッスンを行っています。
SASHIが転職先や働き方を決めるわけではありません。
これからの仕事を考えた結果、
- エコーを初めて学びたい
- 以前経験した領域をもう一度確認したい
- 職場で見学しているがプローブを持つ時間が少ない
- 同じ断面で繰り返し迷っている
- 次の仕事に向けて基本を練習したい
といった実技上の課題がある場合に、現在の経験に合わせて練習できます。
最初に目標・現在地・つまずきを確認し、必要に応じて基本操作、正常像、基本断面、装置設定、基本的な計測などを実際にプローブを持ちながら確認します。
働き方を変えるための場所ではなく、選んだ仕事に必要なエコー実技を練習する場所です。
まとめ|「転職するか」より先に、「何を変えたいか」を決める
臨床検査技師として働き方に迷ったとき、すぐに転職・副業・パートのどれかを選ぶ必要はありません。
まず考えたいのは、
- 今の何を変えたいのか
- その中で何を最優先したいのか
- 今の職場では変えられないのか
- 今までの経験をどこで活かせそうか
- 新しく準備する必要があることは何か
ということです。
働き方を変えることと、新しいスキルを増やすことも同じではありません。
今持っている経験だけで選べる仕事もあります。
そのうえで「この仕事をやってみたい。そのためにエコーを学びたい」と思ったのであれば、必要なところから準備していけばよいのです。
働き方の選択肢を増やすことより、自分が何を大切にして働きたいのかをはっきりさせる。
そこから次の選択を考えてみましょう。
選んだ仕事に、エコー実技が必要だった方へ
「これから初めてエコーを学びたい」
「ブランクのある領域をもう一度確認したい」
「今の職場では十分にプローブを持てない」
SASHIでは、今の経験やつまずきを確認しながら、必要なエコー実技をマンツーマンで練習できます。
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