「超音波検査の技師不足」に悩む医療機関へ
「求人を出しても応募が集まりにくい」
「欠員が続き、現場の負担が大きくなっている」
「応募があっても、求める経験と合わない」
超音波検査を担当できる人材の確保について、このような悩みを抱えている医療機関もあるのではないでしょうか。
超音波検査は、病院やクリニック、健診施設など、さまざまな医療現場で行われています。
一方で、採用時点から十分な実務経験を持つ人材だけを求めると、採用の選択肢が限られることがあります。
そのため、人材不足への対応を考える際には、採用活動だけでなく、現在いるスタッフの育成、業務の見直し、働き続けやすい環境づくりという視点も大切です。
この記事では、超音波検査を担当する人材の不足に悩む医療機関が検討したい3つの方法を紹介します。
超音波検査の人材不足は「採用」だけで考えない
超音波検査を担当できる人材が不足する背景は、施設によって異なります。
たとえば、
- 経験者からの応募が少ない
- 特定の領域を担当できるスタッフが限られている
- 新人や未経験者を育てる時間を確保しにくい
- 教育できるスタッフに負担が集中している
- 担当者の退職や異動によって業務が偏っている
など、複数の課題が重なっている場合があります。
まずは「人が足りない」という状態を、人数の不足なのか、特定の技術を持つ人材の不足なのか、教育体制の不足なのかに分けて考えることが大切です。
方法①:今いるスタッフの育成を検討する
採用活動と並行して考えたいのが、現在働いているスタッフや新しく入職したスタッフの育成です。
超音波検査を担当したいスタッフがいても、院内に指導できる人が少なかったり、実技練習の時間を確保しにくかったりする場合があります。
そのようなときは、院内教育だけにこだわらず、外部の実技研修を活用する方法もあります。
SASHIでは、医療機関向けに腹部・心臓・頸動脈・甲状腺・乳腺などの超音波検査実技研修を行っています。
受講するスタッフの経験や現在の技術レベル、施設で必要とされている検査内容を確認し、その課題に合わせて研修内容を組み立てます。
ただし、外部研修を受ければ短期間で即戦力になれるというものではありません。
研修で基本操作や現在の課題を確認し、その後も院内で経験や練習を重ねながら、担当できる範囲を少しずつ広げていくことが大切です。
なお、従業員への職業訓練では、内容や条件によって人材開発支援助成金などを利用できる場合があります。対象となる訓練や支給要件は制度ごとに異なるため、利用を検討する際は厚生労働省や管轄の労働局、社会保険労務士などへ最新情報をご確認ください。
方法②:業務を整理し、特定の人に集中しすぎない体制を考える
超音波検査を担当できるスタッフが限られていると、特定の人に業務が集中することがあります。
その場合は、検査そのものだけでなく、その前後を含めた業務全体を見直してみましょう。
たとえば、
- 予約や受付
- 検査前の案内
- 物品や検査室の準備
- 検査後の片付け
- 記録や事務作業
など、施設の運用や職種ごとの業務範囲を確認したうえで、役割分担を見直せる部分がないか検討します。
医療行為や資格・専門性が必要な業務については、それぞれの職種の業務範囲や施設内ルールに従う必要があります。
大切なのは、「技師以外に任せればよい」と単純に考えることではなく、超音波検査を担当するスタッフが専門業務に集中しやすいよう、周辺業務も含めて体制を整理することです。
業務フローやマニュアルを作成しておくことで、誰が何を担当するのかを共有しやすくなります。
方法③:働き続けやすい職場環境を整える
新しく採用できても、定着しなければ再び人材不足になります。
離職には、給与や勤務条件、人間関係、業務量、キャリアの希望、家庭との両立など、さまざまな要因が関係します。
そのため、超音波検査を担当するスタッフの定着を考えるときも、教育体制だけでなく職場全体を見直すことが大切です。
たとえば、
- 誰に相談すればよいか明確になっているか
- 業務の習熟状況を定期的に確認しているか
- 評価基準や役割がわかりやすいか
- 教育担当者に負担が集中していないか
- 本人が今後担当したい業務を確認する機会があるか
- 施設として可能な勤務形態を検討できるか
といった点があります。
育成の目標を設定する場合も、「半年後には必ず一人でできる」と一律に決めるのではなく、本人の経験や習熟状況を確認しながら段階的な目標を設定する方が現実的です。
「採用できない」だけでなく「育てられる体制」を考える
超音波検査を担当できる経験者を採用できれば、施設にとって大きな助けになる場合があります。
一方で、希望する経験を持つ人材をいつでも採用できるとは限りません。
そのため、
- 経験者の採用を続ける
- 現在いるスタッフを育成する
- 特定の人に集中している業務を整理する
- 院内で難しい教育は外部研修も活用する
- 働き続けやすい環境を整える
といった複数の方法を組み合わせながら、人員体制を考えていくことが大切です。
「採用に頼らない」というより、採用だけに頼りすぎない体制をつくるという考え方が現実的です。
まとめ|超音波検査の人材不足は、育成・業務整理・定着の視点から考える
超音波検査を担当する人材が不足している場合、求人を出し続けることだけが対策ではありません。
まずは、
- 現在どの技術を持つ人材が不足しているのか
- 今いるスタッフの中で学びたい人はいないか
- 院内教育で対応できる範囲はどこまでか
- 業務分担を見直せる部分はないか
- 働き続けやすい環境になっているか
を整理してみましょう。
すべてを一度に変える必要はありません。
採用、育成、業務整理、定着をそれぞれ見直しながら、施設に合う人員体制をつくっていくことが大切です。
超音波検査の院内教育を見直したい医療機関へ
SASHI合同会社では、医療機関向けに超音波検査の実技研修を行っています。
施設で必要とされている検査内容、受講するスタッフの経験や現在の課題を確認し、院内教育と組み合わせながら活用できる研修内容を設計します。
「院内に指導できる人が少ない」「超音波検査を担当できるスタッフを育てたい」「現在の教育体制を整理したい」といった場合は、研修の進め方についてご相談いただけます。
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