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心拍出量とは
心拍出量とは、
心臓が1分間に全身へ送り出す血液量を指します。
英語では
Cardiac Output(CO)
と呼ばれます。
循環機能を評価するうえで、
最も重要な指標の一つです。
基本的な考え方
心拍出量は、
次の2つの要素によって決まります。
心拍数(Heart Rate)
1回拍出量(Stroke Volume)
その関係は次の式で表されます。
心拍出量 = 心拍数 × 1回拍出量
正常値
成人の安静時心拍出量は、
およそ
4~6 L/分
程度とされています。
ただし、
年齢
体格
運動状態
によって変化します。
心エコーでの評価
超音波検査では、
左室流出路(LVOT)の血流を用いて
心拍出量を推定することができます。
基本的な計算は、
1回拍出量 =
LVOT断面積 × VTI
となります。
その後、
心拍出量 =
1回拍出量 × 心拍数
として求めます。
心拍出量に影響する要因
心拍出量は、
主に次の3つに影響されます。
前負荷(preload)
後負荷(afterload)
心収縮力(contractility)
これらは循環動態を理解する
基本概念です。
臨床的な意味
① 循環状態の評価
心拍出量が低下すると、
血圧低下
臓器灌流低下
が起こる可能性があります。
ショック評価などで重要です。
② 心不全の評価
心機能が低下すると、
心拍出量も減少します。
そのため、
左室機能評価
治療効果判定
に用いられます。
③ 重症患者管理
集中治療領域では、
心拍出量の変化を把握することで
輸液管理
循環補助
などの判断に役立ちます。
初学者がつまずきやすい点
よくある誤解として、
心拍数が多いほど心拍出量は増える
EFだけで循環は評価できる
という理解があります。
実際には、
1回拍出量
前負荷
後負荷
なども重要です。
心拍数だけでは判断できません。
まとめ
心拍出量は、
心臓が1分間に送り出す血液量です。
心拍数 × 1回拍出量で決まる
正常値は約4~6L/分
心エコーで推定可能
循環状態評価の基本指標心拍出量を理解することは、
心機能と循環動態を評価するうえで
重要な基礎になります。












