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PRFとは
PRF(Pulse Repetition Frequency)とは、
1秒間に超音波パルスを何回送信するかを示す指標です。
単位はヘルツで表され、
主にパルスドプラやカラードプラで
重要となる設定です。
PRFは、
測定可能な血流速度の上限や、
エイリアシングが発生するかどうかに
直接関係します。
原理(しくみ)
パルスドプラでは、
超音波を送信し、反射波を受信し、
次のパルスを送信する
という流れを繰り返しています。
この送信の繰り返し回数が、PRFです。
PRFと測定可能速度の関係
PRFには、
重要な物理的制限があります。
測定可能な最大ドプラ周波数は、
PRFの半分までです。
これをナイキスト限界と呼びます。
PRFが低い場合、
測定できる血流速度の上限が低くなり、
エイリアシングが起こりやすくなります。
PRFが高い場合、
高速血流まで測定可能となり、
エイリアシングは起こりにくくなります。
PRFに影響する要素
深度(Depth)
深い位置の血流を測定する場合、
反射波が戻るまでに時間がかかります。
そのため、
次のパルスを送信するまで
待つ必要があり、
PRFは自動的に低下します。
結果として、
深部測定では
エイリアシングが起こりやすくなります。
PRFの調整が重要な場面
心エコー
弁狭窄の評価
高速な逆流の評価
これらでは、
高い血流速度を扱うため、
PRFを上げる必要があります。
頸動脈エコー
狭窄部の血流評価では、
適切なPRF設定が必須となります。
カラードプラとの関係
カラードプラでは、
PRFはスケールとして
表示されることがあります。
スケールを下げると、
低速血流が見やすくなりますが、
エイリアシングが起こりやすくなります。
スケールを上げると、
高速血流まで表示できますが、
低速血流は表示されにくくなります。
PRFとエイリアシング
エイリアシングは、
実際の血流速度が
ナイキスト限界を超えた場合に発生します。
対処法としては、
PRFを上げる方法があります。
また、
測定深度を浅くすることで
PRFの制限を緩和できます。
高速血流が想定される場合は、
連続波ドプラに
切り替えることも有効です。
注意点
PRFを上げすぎると、
低速血流が
表示されにくくなります。
場合によっては、
血流が消失したように
見えることもあります。
そのため、
検査目的に応じた
最適なPRF設定が重要です。
まとめ
PRF(Pulse Repetition Frequency)とは、
1秒間に送信される
超音波パルスの回数を示す指標です。
測定可能な最大血流速度を決定し、
エイリアシングと
密接に関連します。
また、
測定深度によって制限を受けます。
ドプラ評価において、
PRFは
最も重要な物理パラメータの一つです。
この内容で、
これまでのドプラ関連の記事
スペクトラムドプラやフレームレートとも
自然につながります。












