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ズームとは
ズーム(Zoom)とは、
超音波画像の一部を拡大表示する機能です。
関心領域(ROI)を大きく表示することで、
病変の形状や境界、内部構造を
より詳しく観察することができます。
ズームは表示機能の一つであり、
病変を実際に大きくしているわけではありません。
ズームの役割
ズームの主な目的は、
視認性の向上と評価精度の向上です。
小さな病変を見やすくします。
境界が明瞭か不明瞭かを評価しやすくなります。
内部構造や輪郭を詳細に確認できます。
計測の精度向上にもつながります。
特に腫瘤評価や境界評価では、
欠かせない設定です。
ズームの種類
デジタルズーム(Display Zoom)
デジタルズームは、
取得済みの画像を拡大表示する方式です。
画素を引き伸ばして表示するため、
画質や空間分解能は向上しません。
フレームレートは、
基本的に変化しません。
簡易的な確認に向いています。
リアルタイムズーム(Write Zoom/ROI Zoom)
リアルタイムズームは、
ズーム領域を指定して再走査する方式です。
指定した領域のみを走査するため、
空間分解能が向上します。
ズーム領域外は描出されません。
詳細な評価や
正確な計測に向いています。
装置によって名称が異なる場合があります。
原理(しくみ)
リアルタイムズームでは、
画面全体を走査するのではなく、
指定した領域のみを走査します。
その結果、
走査線が密になり、
1画素あたりの情報量が増えます。
このため、
拡大しても解像度の高い画像が得られます。
フレームレートとの関係
ズームは、
フレームレートにも影響します。
ズーム領域が小さい場合、
走査範囲が狭くなり、
フレームレートは上がりやすくなります。
デジタルズームでは、
フレームレートはほとんど変化しません。
心エコーなど
動きのある観察では、
リアルタイムズームと
高フレームレートの組み合わせが有効です。
ズームに注意が必要な場面
全体構造の把握が必要な場合
視野が狭くなりすぎる場合
ズームを使いすぎると、
全体像を見失うことがあります。
ゲイン・フォーカスとの関係
ズーム使用時は、
フォーカス位置や
ゲイン、TGCの設定が重要です。
ズーム前と
同じ設定のままだと、
画像が粗く見えたり、
暗く見えたりすることがあります。
ズーム後は、
フォーカスを病変に合わせ直します。
必要に応じて、
ゲインを微調整します。
まとめ
ズーム(Zoom)とは、
関心領域を拡大表示し、
観察や評価精度を
高めるための機能です。
デジタルズームは
表示拡大が目的です。
リアルタイムズームは
解像度向上が目的です。
目的に応じて
使い分けることで、
超音波検査の質を
大きく向上させることができます。












