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乱流とは
乱流とは、
血流が不規則に乱れた状態で流れている現象を指します。
通常の血流は整った流れ(層流)ですが、
乱流では流れが複雑に混ざり合います。
層流との違い
血流には大きく分けて、
- 層流(laminar flow)
- 乱流(turbulent flow)
があります。
層流では、
血液は層状に整って流れ
速度分布も一定のパターンを持ちます
一方、乱流では、
- 流れが渦を巻く
- 速度や方向が不規則になる
という特徴があります。
なぜ乱流が起こるのか
乱流は、
血流条件が変化したときに生じます。
主な原因は次の通りです。
- 血流速度の上昇
- 血管や弁の狭窄
- 流路の急激な変化
- 粘性の低下
特に、
狭窄部位を通過した後に
乱流が発生しやすくなります。
レイノルズ数との関係
乱流の発生は、
レイノルズ数(Reynolds number)で説明されます。
レイノルズ数が高くなると、
乱流が発生しやすくなります。
血流では、
- 速度が速い
- 血管径が大きい
と乱流が起こりやすくなります。
カラードプラでの所見
乱流は、
カラードプラで次のように描出されます。
- モザイクパターン
- 色の混在
- 不均一な血流分布
これらは、
乱流を示唆する重要な所見です。
臨床的な意味
① 狭窄の評価
血管や弁の狭窄部では、
血流速度が上昇します。
その後、乱流が発生します。
乱流の存在は、
狭窄評価の重要な手がかりです。
② 弁逆流の評価
逆流血流は高速で不規則なため、
乱流が生じやすくなります。
カラードプラでの
モザイクパターンとして観察されます。
③ 血流異常の検出
正常な血流は層流です。
乱流が認められる場合、
異常血流の存在
を示唆します。
つまずきやすい点
よくある誤解として、
- 乱流=すべて異常
- 色が混ざっていれば乱流
という理解があります。
実際には、
- エイリアシング
- カラースケール設定
によっても似た所見が見られます。
総合的な判断が必要です。
まとめ
乱流は、
血流が不規則に乱れた状態です。
- 層流とは異なる不規則な流れ
- 狭窄や逆流で生じる
- カラードプラでモザイクパターンとして描出される
- 血流異常の重要な指標
乱流を理解することで、
血流異常の評価精度を高めることができます。












