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拡張期とは
拡張期とは、
心室が拡張して血液を受け入れる時期を指します。
心周期の中で、
心室が血液をため込む重要な時期です。
基本的な流れ
拡張期は、
心室の収縮が終わった後に始まります。
このとき、
大動脈弁、肺動脈弁は閉じ
僧帽弁、三尖弁が開きます。
その結果、
血液は心房から心室へ流入します。
拡張期の主な段階
拡張期は、
さらにいくつかの段階に分けられます。
① 等容拡張期
心室が拡張し始めますが、
すべての弁はまだ閉じています。
この時期は、
心室内圧が急速に低下します。
血液はまだ流入しません。
② 急速流入期
心室内圧が心房圧より低くなると、
- 僧帽弁
- 三尖弁
が開きます。
血液が心房から心室へ
急速に流入します。
③ 緩徐流入期(拡張中期)
血流はやや落ち着き、
ゆっくりと心室へ流入します。
この時期は、
比較的安定した流入が続きます。
④ 心房収縮期
心房が収縮することで、
残っている血液が心室へ送られます。
これにより、
心室充満が完了します。
心電図との関係
拡張期は、
主にT波の後から始まります。
これは、
心室の再分極が完了し、
心室が拡張を開始するためです。
ドプラ波形との関係
拡張期には、
心室への血流が観察されます。
僧帽弁流入血流では、
- E波(急速流入)
- A波(心房収縮)
が観察されます。
これらは、
左室拡張能の評価に重要です。
拡張期に関連する指標
拡張期の評価には、
次のような指標が用いられます。
- E波
- A波
- E/A比
- 僧帽弁輪速度(e′)
- E/e′比
これらは、
拡張機能の評価に重要です。
評価のポイント
拡張期は、
心室が十分に血液を受け入れる能力を反映する時期です。
拡張機能が低下すると、
心室への血液流入が妨げられ、
循環状態に影響を及ぼすことがあります。
また、
拡張期血流パターンは、
左室充満圧を反映する重要な情報となります。
E波やA波の関係を理解することで、
左室拡張能の評価につながります。
さらに、
収縮期だけでなく、
拡張期の機能を合わせて評価することが、
心機能全体の理解に不可欠です。
まとめ
拡張期は、
心室が血液を受け入れる時期です。
- 心室が拡張する時間である
- 心房から心室へ血液が流入する
- E波やA波が観察される
拡張機能評価の中心となる拡張期を理解することは、
心周期や心機能評価を正しく理解するための
重要な基礎となります。












