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一回拍出量とは
一回拍出量とは、
心臓が1回の収縮で全身へ送り出す血液量を指します。
英語では
Stroke Volume(SV)
と呼ばれます。
心機能や循環状態を評価する
基本的な指標の一つです。
基本的な考え方
一回拍出量は、
心室拡張末期容量(EDV)
心室収縮末期容量(ESV)
の差で表されます。
つまり、
一回拍出量 = EDV − ESV
となります。
心室がどれだけ血液を受け取り、
どれだけ送り出せるかを示す量です。
心拍出量との関係
一回拍出量は、
心拍出量を決定する要素の一つです。
心拍出量は、
心拍出量 = 心拍数 × 一回拍出量
で表されます。
そのため、
一回拍出量が増えると
心拍出量も増加します。
心エコーでの評価
超音波検査では、
左室流出路(LVOT)の血流を利用して
一回拍出量を推定できます。
基本的な計算は、
一回拍出量 =LVOT断面積 × VTI
となります。
VTIは
血流速度時間積分(Velocity Time Integral)
を意味します。
一回拍出量に影響する要因
一回拍出量は、
主に次の3つの要因に影響されます。
- 前負荷(preload)
- 後負荷(afterload)
- 心収縮力(contractility)
これらは
心機能評価の基本概念です。
臨床的な意味
① 心機能評価
一回拍出量が低下すると、
- 循環不全
- 臓器灌流低下
につながる可能性があります。
② 心不全の評価
心収縮力が低下すると、
一回拍出量も減少します。
心不全評価では重要な指標です。
③ 治療効果の評価
輸液や循環作動薬によって、
一回拍出量が変化することがあります。
その変化は
循環管理の判断材料になります。
初学者がつまずきやすい点
よくある誤解として、
EFと一回拍出量は同じ
心拍数が多いほどSVも増える
という理解があります。
実際には、
- EFは割合
- SVは実際の血液量
という違いがあります。
まとめ
一回拍出量は、
心臓が1回の収縮で送り出す血液量です。
EDV − ESVで求められる
心拍出量を決める要素
心エコーで推定可能
循環状態評価の基本指標一回拍出量を理解することは、
心機能や循環動態を評価するうえで
重要な基礎となります。











