Contents
ビーム幅とは
ビーム幅(Beam Width)とは、
超音波ビームが空間的に
どれくらいの太さを持って
進んでいるかを示す概念です。
超音波は一本の線ではなく、
一定の幅を持つ立体的な音束として
体内を伝搬します。
このビーム幅は、
空間分解能やアーチファクトに直接影響します。
超音波ビームの基本構造
超音波ビームは、
常に一定の太さではありません。
- プローブ直下では比較的狭い
- フォーカス付近で最も細くなる
- フォーカス以遠で再び広がる
ビーム形状を理解することが
画質理解の前提になります。
ビーム幅と分解能の関係
ビーム幅は、
横方向分解能を左右します。
ビーム幅が狭い場合
- 横方向分解能が高い
- 小さな構造を分離できる
ビーム幅が広い場合
- 横方向分解能が低下する
- 複数構造が一つに見える
ビーム幅によるアーチファクト
ビーム幅アーチファクト
ビーム内に異なるエコー強度の
構造が同時に存在すると、
信号が平均化されます。
- 無エコー腔内に偽エコーが出現する
- 腫瘤内部にエコーが混入する
- 血管内に不要なエコーが見える
これは部分容積効果とも呼ばれます。
出現しやすい場面
- 囊胞内部の偽エコー
- 血管内のエコー混入
- 深部領域(ビーム拡大部)
特にフォーカス以遠で
発生しやすい特徴があります。
フォーカスとの関係
フォーカス位置では、
ビーム幅が最も細くなります。
- 横方向分解能が最良となる
- 微小構造の描出が向上する
観察対象の深さに
フォーカスを合わせることが重要です。
周波数との関係
ビーム幅は周波数にも依存します。
- 高周波ではビーム幅が狭い
- 分解能が向上する
- 低周波ではビーム幅が広い
- 分解能が低下する
鑑別・対処法
ビーム幅アーチファクトが
疑われる場合は、
条件を変えて確認します。
- プローブ角度を変更する
- 縦横断面で再評価する
- フォーカスを調整する
- 周波数を上げる
これにより虚像は
消失することがあります。
臨床での意味
ビーム幅は、
以下の評価精度に影響します。
- 微小病変の描出能
- 囊胞と充実性の鑑別
- 血管内評価の正確性
まとめ
ビーム幅(Beam Width)とは、
超音波ビームの太さを示す概念です。
- 横方向分解能を左右する
- フォーカスで最も細くなる
- 部分容積効果の原因となる
ビーム幅を意識した設定は、
超音波画像の精度向上に不可欠です。











