周波数とは
周波数とは、
超音波が1秒間に何回振動しているかを表す指標で、
単位は MHz(メガヘルツ)です。
超音波検査では、
この周波数が画像の見え方を大きく左右するため、
プローブ性能を決める最重要設定の一つとされています。
基本的な考え方は、
高周波=鮮明だが浅い
低周波=やや粗いが深く届く
という関係です。
この性質は、
プローブの形状や用途とも密接に関係しています。
原理(しくみ)
周波数が高くなるほど、
超音波の波長は短くなります。
波長が短いほど、
細かい構造を区別しやすくなり、
空間分解能は向上します。
一方で、
高周波の超音波は体内で減衰しやすく、
深部まで届きにくいという特徴があります。
そのため、
周波数を上げるほど
- 画像は鮮明になる
- 透過深度は浅くなる
というトレードオフが生じます。
周波数と描出の関係
周波数の違いによる特徴は、
以下のように整理できます。
- 高周波:
分解能が高く、浅い部位の観察に適する - 低周波:
分解能はやや低下するが、深部臓器の描出に有利
検査目的に応じて、
「どこまで見たいか」と
「どれくらい細かく見たいか」を
天秤にかけて周波数を選択します。
プローブと周波数の関係
一般的に、
プローブの形状ごとに
使用される周波数帯には目安があります。
セクタ型プローブ
周波数:2~5MHz
観察深度:およそ15~25cm
代表用途:心臓、肺
コンベックス型プローブ
周波数:3~6MHz
観察深度:およそ10~20cm
代表用途:肝臓、腎臓、腹部全般
リニア型プローブ
周波数:7~15MHz
観察深度:およそ2~8cm
代表用途:血管、甲状腺、乳腺
検査での考え方
周波数設定は、
「高いほど良い」「低いほど悪い」
というものではありません。
浅い部位を詳細に評価したい場合は高周波、
深部臓器を確実に描出したい場合は低周波を選択します。
適切な周波数を選ぶことで、
無理なゲイン調整や画像劣化を防ぎ、
診断しやすい画像を得ることができます。
まとめ
周波数は、
分解能と透過深度を決定する重要な要素です。
高周波と低周波の特性を理解し、
検査部位や目的に応じて使い分けることが、
質の高い超音波検査につながります。












