臨床検査技師に副業はできる?エコースキルを活かして働き方を広げる考え方

公開: 更新: 約10分

臨床検査技師として働く中で、「本業を続けながら、もう一つ仕事をしてみたい」と考えることはありませんか。

副業に興味を持つ理由は、収入を増やしたい、違う環境を経験してみたい、これまで身につけた技術を別の場所でも活かしたいなど、人によってさまざまです。

ただ、副業を考えたときに、最初から「何か新しいスキルを身につけなければ」と考える必要はありません。

まずは、自分が副業でどのような仕事をしたいのかを考えること。

そこから、その仕事に必要な経験や実技を確認していくと、準備することが見えやすくなります。

この記事では、臨床検査技師が副業を考えるときに確認したいことと、エコー業務のある仕事を希望する場合の実技準備について解説します。

副業を探す前に、「何の仕事をしたいか」を考える

副業に興味を持つと、まず求人サイトを開いて「どんな仕事があるかな」と探したくなるかもしれません。

その前に、一度考えておきたいのが、副業でどのような仕事をしたいのかです。

例えば、臨床検査技師の経験を活かす働き方には、

  • 健診施設での非常勤・単発勤務
  • クリニックでの非常勤勤務
  • 採血や心電図などを担当する仕事
  • 超音波検査を担当する仕事
  • これまでの知識を活かした医療記事や教材の作成

などが考えられます。

希望する仕事内容によって、必要になる経験や勤務条件は異なります。

「副業するために何を学ぶか」ではなく、「やってみたい仕事に何が必要か」から考える。

この順番にすると、今の自分に必要な準備を整理しやすくなります。

仕事内容が見えたら、勤務先のルールを確認する

副業を検討するときは、現在の勤務先の就業規則や雇用条件も確認しておきましょう。

勤務先によって、副業に関するルールは異なります。

例えば、

  • 副業に関する規定があるか
  • 届出や許可が必要か
  • 勤務時間に関する決まりがあるか
  • 守秘義務や個人情報の取り扱いに問題がないか
  • 本業との両立が可能か

などを確認します。

副業についての基本的な考え方を確認したい場合は、臨床検査技師の副業について解説した記事も参考にしてください。

本業とのバランスも考える

副業は、本業とは別に働く時間が増えるということでもあります。

そのため、収入だけではなく、勤務時間、移動時間、休息、本業への影響なども含めて考えることが大切です。

「週に何日なら働けるか」「休日をどこまで使うのか」など、自分の生活の中で続けられる範囲を考えてみましょう。

医療業務を副業で担当するなら、今の経験を整理する

副業先で臨床検査技師として検査を担当する場合は、自分が現在どの業務をどの程度経験しているのかを整理しておきましょう。

例えば、

  • 現在も日常業務として担当している
  • 以前は担当していたが、しばらく期間が空いている
  • 指導を受けながら経験したことがある
  • 見学した経験はあるが、自分では担当していない

では、経験している内容が異なります。

「やったことがある」だけでまとめず、今どこまで対応しているのかを具体的に確認しておくと、副業先の業務内容とも比較しやすくなります。

エコー業務のある副業なら、求人票をここまで確認する

臨床検査技師の求人には、腹部エコーや心エコーなどを担当する非常勤・単発勤務が含まれることもあります。

エコー業務のある仕事に興味がある場合は、「エコー経験者募集」という言葉だけではなく、実際の仕事内容まで確認しましょう。

求人で確認しておきたいこと

  • 腹部・心臓・頸動脈・乳腺など、どの領域を担当するのか
  • どの程度の実務経験を求めているのか
  • 一人で検査を担当するのか
  • 一日の検査件数はどの程度か
  • 計測・記録・報告をどこまで担当するのか
  • 勤務開始後に業務手順を確認できるのか

例えば「エコー経験あり」と書かれていても、腹部エコーを求めている求人と心エコーを求めている求人では必要な経験が違います。

求人で求められている内容と、今の自分が経験している内容を一つずつ照らし合わせてみましょう。

「エコーができます」ではなく、何を経験しているかを具体的にする

エコー業務を含む仕事に応募する場合は、「エコーができます」という一言だけで経験をまとめないことも大切です。

例えば、

  • 腹部エコーを日常業務として担当している
  • 心エコーを指導を受けながら経験している
  • 頸動脈エコーの基本走査を練習している
  • 過去に経験したが現在はブランクがある

など、経験内容を具体的に整理します。

自分の経験を正確に確認しておくことで、応募を検討している仕事との違いも見つけやすくなります。

副業をするためにエコーを学ぶ必要はない

副業を考え始めたときに、「臨床検査技師ならエコーができたほうがいいのでは」と思うこともあるかもしれません。

ですが、副業をするために必ずエコーを学ばなければならないわけではありません。

希望する仕事にエコー業務が含まれていなければ、今持っている経験を活かせる仕事を探すという選択もあります。

一方で、

  • 応募したい求人に腹部エコーが含まれている
  • 勤務予定先で心エコーを担当する
  • 以前経験したエコーを再び担当する予定がある

など、実際にやりたい仕事にエコーが必要だと分かった場合には、そのための実技を準備することができます。

エコー業務を担当する予定なら、必要な実技を確認する

求人や勤務予定先の業務内容を確認し、エコーを担当することが分かったら、今の自分に必要な実技を整理します。

例えば、以前腹部エコーを経験していても、しばらく担当していなければ基本断面に迷うことがあります。

その場合は、

  • プローブを当てる位置
  • 角度や回転
  • 基本断面
  • 正常像
  • 呼吸や体位変換
  • ゲイン・深度・フォーカスなどの装置設定

の中から、自分が確認したいところを練習します。

「副業のためにエコーを習得する」のではなく、「担当したい仕事に必要だから、その実技を確認する」。

この考え方なら、学ぶ目的も明確になります。

副業をきっかけに、これからの働き方も考えてみる

副業に興味を持った理由を掘り下げると、自分がこれからどう働きたいのかが見えてくることがあります。

例えば、

  • 収入を増やしたい
  • 今とは違う職場も経験してみたい
  • 今までの技術を別の場所でも使いたい
  • 勤務日数や働く時間を変えたい
  • 今後やってみたい検査がある

などです。

「副業をするかどうか」だけで考えるのではなく、自分がこれからどのような働き方をしたいのかまで考えてみると、必要な行動も変わってきます。

新しいスキルを探す前に、今持っている経験も確認する

働き方を広げたいと思ったとき、すぐに新しい資格やスキルを探す必要はありません。

まずは、現在担当していることを書き出してみましょう。

  • 採血
  • 心電図
  • 肺機能検査
  • 健診業務
  • 腹部エコー
  • 心エコー
  • 検体検査
  • 患者対応

これまで積み重ねてきた経験の中に、そのまま活かせるものがあるかもしれません。

そのうえで、やりたい仕事に足りないものがあれば、必要なところを準備していきます。

副業を考えるときの順番

  1. どのような仕事をしてみたいか考える
    まず、副業で担当したい仕事内容を考えます。
  2. 現在の勤務先のルールを確認する
    就業規則や届出の必要性、本業との両立を確認します。
  3. 実際の求人を見る
    業務内容、勤務時間、求められている経験を確認します。
  4. 今持っている経験と比較する
    現在担当している業務や実技経験を書き出します。
  5. 不足している部分だけ準備する
    希望する仕事に必要な知識や実技があれば、そこを確認・練習します。

この順番で考えると、「副業したいから何かスキルを身につけなければ」と焦らずに、自分に必要なことを決めやすくなります。

SASHIでは、必要なエコー実技をマンツーマンで練習できます

SASHI合同会社では、臨床検査技師をはじめとする医療従事者向けに、マンツーマンの超音波検査実技レッスンを行っています。

例えば、

  • 新しい勤務先で腹部エコーを担当する予定がある
  • 以前経験した領域にブランクがある
  • 職場でエコーを学んでいるが、プローブを持つ時間が少ない
  • 同じ断面で何度も迷う
  • 基本操作をもう一度確認したい

といった場合に、現在の経験やつまずきに合わせて練習内容を調整できます。

レッスンでは、プローブの位置・角度・回転・圧・動かす方向、呼吸、体位変換、基本断面、計測、装置設定などから、必要な内容を実際に操作しながら確認します。

副業そのものを支援するサービスではなく、これから担当したいエコー業務に向けて必要な実技を練習する場として利用できます。

臨床検査技師の副業についてよくある疑問

臨床検査技師は副業できますか?

勤務先の就業規則や雇用条件によって異なります。届出や許可が必要な場合もあるため、副業を始める前に勤務先の規定を確認しましょう。

副業をするならエコーを学んだほうがいいですか?

必ずしもエコーを学ぶ必要はありません。まずは希望する副業の仕事内容を確認し、その仕事にエコー実技が必要な場合に学ぶことを検討します。

エコー経験のある求人に応募するときは何を確認すればいいですか?

担当する領域、求められる経験、一人で担当する範囲、検査件数、記録や報告の内容などを確認します。

そのうえで、自分が現在経験している内容と比較してみましょう。

ブランクがある場合、勤務前に練習できますか?

基本断面やプローブ操作など、現在不安を感じている部分を練習する方法があります。実際に担当する予定の業務を確認し、必要な内容から振り返るとよいでしょう。

まとめ|副業を考えるなら、まず「どんな仕事をしたいか」から

臨床検査技師として副業を考える理由は、人によって違います。

収入を増やしたい、新しい環境を経験してみたい、今までの技術を別の場所でも活かしたい。

どれも、自分の働き方を考えるきっかけになります。

副業に興味を持ったら、まず、

  • どのような仕事をしてみたいのか
  • 現在の勤務先で副業が可能なのか
  • 無理なく働ける時間はどの程度か
  • 希望する仕事ではどのような経験が必要なのか
  • 今の自分が持っている経験は何か

を整理してみましょう。

そのうえで、希望する仕事にエコーが必要だと分かったら、必要な領域や操作を確認していきます。

副業のためにスキルを増やすのではなく、自分がやってみたい仕事に必要なことを準備する。

そんな順番で考えていくと、自分に合った次の行動を選びやすくなります。

これから担当するエコー実技を、事前に練習したい方へ

「新しい勤務先で腹部エコーを担当する」「ブランクがある領域をもう一度確認したい」「今の操作で迷っているところがある」など、目的に合わせて実技を練習できます。

SASHIのマンツーマン実技レッスンでは、分からない操作を質問しながら、必要な内容を繰り返し確認できます。


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