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周期とは
周期とは、波が1回の振動を完了するまでにかかる時間を指します。
超音波検査では、
音波が「圧縮 → 伸張」の1サイクルを終えるまでの時間を意味します。
単位は秒(s)で表されます。
原理
周期は、周波数と密接に関係しています。
関係式は次の通りです。
周期 = 1 ÷ 周波数
周波数が1秒間の振動回数であるのに対し、
周期は「1回振動するのに必要な時間」です。
つまり、
・周波数が高い → 周期は短い
・周波数が低い → 周期は長い
という逆の関係になります。
数値で理解する周期
たとえば、5MHz(5,000,000Hz)の超音波では、
周期 = 1 ÷ 5,000,000
= 0.0000002秒
= 0.2マイクロ秒(μs)
このように、
医療用超音波の周期は非常に短い時間単位になります。
周期と波長の関係
周期は音速と組み合わせることで波長が決まります。
波長 = 音速 × 周期
人体軟部組織内では音速を1540m/sと仮定するため、
周期が短いほど波長も短くなります。
つまり、
短い周期
= 高周波
= 短波長
= 高分解能
という関係になります。
臨床的な意味
① 分解能の基礎概念になる
周期が短い(高周波)ほど、
波長が短くなります。
波長が短くなることで、
空間パルス長(SPL)が短縮し、
軸方向分解能が向上します。
そのため、
表在臓器では高周波が選択されます。
② パルス長との関係
超音波は連続波ではなく、
短いパルスとして送信されます。
1つのパルスは、
「複数の周期」で構成されています。
周期が短いほど、
・パルス長が短くなる
・軸方向分解能が改善する
という関係があります。
※パルス長は「周期 × パルス内周期数」で決まります。
③ 装置制御との関係
周期は、送信波形の形成や
パルス幅制御の基礎となります。
一方で、
パルス繰り返し周波数(PRF)は
音波そのものの周期とは別の概念です。
PRFは「パルスの発射回数/秒」を示し、
振動周期とは区別して理解する必要があります。
用語整理
周期は「時間(秒)」、
周波数は「回数(Hz)」です。
両者は逆数の関係にあります。
周期と周波数をセットで整理することで、
超音波物理の理解はより体系的になります。
まとめ
周期は、超音波が1回振動するのに必要な時間を示す
基本的な物理概念です。
・周期 = 1 ÷ 周波数
・周波数が高いほど周期は短くなる
・周期は波長や分解能と関係する
・パルス形成や装置制御の基礎となる
超音波物理を理解するうえで、
周期は周波数と対になる重要な概念です。
波の性質を体系的に整理するためには、
両者を同時に理解することが不可欠です。







