プローブ/探触子とは
プローブ(探触子)は、
超音波検査装置における手持ちのセンサー部分で、
超音波を体内へ送信し、反射して戻ってきたエコー波を受信する役割を担います。
超音波検査の「心臓部」ともいえる存在で、
プローブの性能や扱い方は、
画像の質や診断精度に直結します。
皮膚の上から直接当てて使用でき、
超音波伝導ゲルを塗布することで
皮膚とプローブの間の空気を遮断し、
超音波が体内へ効率よく伝わるよう設計されています。
原理(しくみ)
プローブ内部には、
圧電素子(ピエゾ素子)と呼ばれる特殊な結晶が
多数配列されています。
これらの圧電素子は、
電気信号を受け取ると微細に振動し、
超音波を発生させます。
一方で、
体内の臓器や組織で反射して戻ってきた超音波を受信すると、
その振動が再び電気信号へと変換され、
装置本体に送られます。
この送信と受信を
1秒間に数千回以上繰り返すことで、
臓器の形や動きをリアルタイムで画像化できます。
プローブの役割
プローブは、
単に超音波を出すだけでなく、
「どの位置から、どの方向へ、どの強さで」
超音波を送受信するかを決定する重要な部品です。
プローブの性能や操作性によって、
- 描出できる深さ
- 画像の解像度
- ノイズの出やすさ
などが大きく左右されます。
そのため、
超音波検査では
装置本体だけでなく、プローブの理解と扱い方が極めて重要です。
検査での使われ方
検査部位や目的に応じてプローブを選択し、
皮膚の上をゆっくり滑らせるように動かしながら
最適な断面(カット)を探します。
熟練者は、
プローブの角度や当て方、
圧迫の強さを微調整しながら、
ガスや骨の影響を避け、
より鮮明な画像を得る技術が求められます。
多くのプローブには操作ボタンが搭載されており、
深度調整やモード切り替えなどを
手元でリアルタイムに行うことが可能です。
注意点と管理
使用前後には、
プローブ表面の消毒や滅菌を行い、
必要に応じてプローブカバーを使用するなど、
感染対策を徹底します。
落下や強い衝撃によって、
内部の圧電素子が損傷する可能性があるため、
丁寧な取り扱いが不可欠です。
超音波伝導ゲルは、
空気を含まないよう適切に塗布し、
検査後はしっかり拭き取ってから保管します。
プローブは高価な医療機器
(数十万~数百万円以上)であり、
診断精度にも直結するため、
日常点検と定期的なメンテナンスが欠かせません。
最近の進化
近年は、
ワイヤレス型の小型プローブ(ポケットエコー)が登場し、
スマートフォンやタブレットと接続して
場所を選ばず検査が行えるようになっています。
さらに、
AIによる画像取得支援機能が搭載され、
初心者でも比較的安定した画像を
得られる装置も増えています。











