少人数のハンズオンセミナー|メリット・注意点と失敗しない選び方

公開: 更新: 約18分

「ハンズオンセミナーは少人数の方がいい?」「大人数だと自分がプローブを触る時間が少なそう」「マンツーマンまでは必要ないけれど、質問できる環境で学びたい」と迷っていませんか。

少人数のハンズオンセミナーには、講師へ質問しやすい、他の受講者の実技も見られる、自分の操作を確認してもらいやすいといった特徴があります。

ただし、「少人数」と書いてあるだけで、十分な実技時間が確保されているとは限りません。

例えば4人のハンズオンでも、超音波診断装置が1台なのか4台なのかで、一人が実際にプローブを操作できる時間は大きく変わります。

また、自分の苦手な操作を集中的に見てもらいたい場合は、少人数よりマンツーマンの方が目的に合うこともあります。

この記事では、少人数のハンズオンセミナーを検討している医療従事者に向けて、メリット・注意点、大人数やマンツーマンとの違い、人数だけで失敗しない選び方を解説します。

少人数のハンズオンセミナーにはどんなメリットがある?

少人数のハンズオンセミナーは、講師へ質問しやすく、自分の実技を見てもらう機会を作りやすいことがメリットです。さらに、他の受講者の質問や操作からも学べるため、個別指導とグループ学習の中間的な特徴があります。

ハンズオンセミナーは、講師の説明を聞くだけではなく、受講者自身が実際に手を動かしながら学ぶ形式です。

エコーなら、

  • 超音波装置を操作する
  • プローブを持つ
  • 基本断面を描出する
  • 画像が出ない原因を考える
  • 講師から操作の修正を受ける

といった実技を行います。

少人数形式では、大人数よりも一人ひとりの操作へ時間を使いやすくなる場合があります。

そもそも「少人数」は何人?

ハンズオンセミナーにおける「少人数」に、すべての研修で共通する人数基準があるわけではありません。

3人程度を少人数とする場合もあれば、5人・6人程度でも少人数制と案内されることがあります。

そのため、

「少人数制です」

という説明だけではなく、実際の定員を確認することが重要です。

申し込み前に確認したい数字
  • 受講者は何人か
  • 講師は何人か
  • 使用する機器は何台か
  • 一台を何人で使用するか
  • 一人あたり何分程度実技できるか

人数そのものより、「一人の受講者にどれだけ実技機会があるか」を見ることが大切です。

少人数ハンズオンの5つのメリット

1.質問するタイミングを作りやすい

大人数のセミナーでは、「こんな基本的なことを聞いてよいのか」と質問を控えてしまうことがあります。

少人数の場合は、講師との距離が近くなりやすいため、実技中に疑問を確認できる機会を作りやすくなります。

特にエコーでは、

  • なぜこの断面にならないのか
  • どちらへプローブを動かせばよいか
  • どの程度傾ければよいか
  • どこを画面上で見ればよいか

など、その場で聞きたい疑問が出やすい実技です。

2.自分の手元を見てもらいやすい

エコーでは、完成した画像だけではなく、そこへ至るまでのプローブ操作も重要です。

例えば、

  • プローブを握り込みすぎている
  • 手首が浮いている
  • 大きく動かしすぎている
  • 傾きと回転を同時に変えている
  • 必要以上に圧をかけている

といった操作上の癖は、自分だけでは気づきにくい場合があります。

講師が受講者一人ひとりを見る時間を確保できる研修なら、こうした手元の確認にもつなげられます。

3.他の受講者の操作からも学べる

少人数形式には、マンツーマンにはない特徴があります。

それが、他の受講者の実技を見られることです。

例えば、別の受講者が同じ断面でつまずき、講師から修正を受けているところを見ることで、

「自分も同じ動かし方をしている」

と気づくことがあります。

また、自分では思いつかなかった質問を他の受講者がしてくれることもあります。

4.自分以外の描出方法を見られる

同じ目的断面を描出するときでも、受講者によってどこで迷うかは異なります。

他の人が、

  • どこからプローブを当てるか
  • どこで迷うか
  • 講師から何を指摘されるか
  • どう修正すると画像が変わるか

を見ることも実技学習になります。

5.個別指導より他者との学びを取り入れやすい

マンツーマンは自分の課題へ集中しやすい反面、他の受講者を見る機会は基本的にありません。

少人数形式なら、自分の実技と他の受講者からの学びを両方取り入れられる場合があります。

少人数ハンズオンにもデメリット・注意点がある

少人数だからといって、必ず十分な実技時間があるわけではありません。受講者数だけでなく、機器台数、講師数、実技時間、参加者のレベル差、カリキュラムの自由度まで確認しましょう。

自分の実技時間は分散する

例えば4人で一台の装置を交代する場合、セミナー全体が長時間でも、一人がプローブを操作できる時間は限られます。

そのため、

開催時間=自分の実技時間

ではありません。

参加者のレベル差がある場合がある

同じ「初心者向け」でも、

  • プローブを初めて持つ人
  • 学生実習で経験した人
  • 職場で数回走査した人
  • 基本断面をある程度出せる人

では経験が異なります。

グループ内のレベル差が大きい場合、自分には簡単すぎる、または難しすぎると感じることがあります。

自分だけの課題へ時間を使えない場合がある

少人数でも、基本的には複数の受講者で同じ研修時間を共有します。

例えば、

「腹部エコーの膵臓だけを1時間集中して練習したい」

という個別課題がある場合、グループ全体の進行によっては十分な時間を取れないことがあります。

質問しやすさは人数だけでは決まらない

3人の少人数制でも、講師が一方的に説明し続ける形式なら、質問しにくい場合があります。

反対に、人数がやや多くても、実技グループを細かく分け、各グループに講師が付く形式なら質問しやすい場合があります。

つまり、人数だけではなく実際の指導方法を見る必要があります。

4人なら少人数?「人数÷機器台数」で考える

エコーハンズオンを比較するときに役立つのが、

一台の装置を何人で使うのか

という考え方です。

受講者 装置台数 一台あたりの人数 考え方
4人 1台 4人 交代時間を確認したい
4人 2台 2人 比較的実技時間を取りやすい
4人 4台 1人 自分の操作時間を確保しやすい
6人 3台 2人 人数が多くても実技環境は確保しやすい場合がある

実際には講師数や講義時間も関係するため、この計算だけで研修の質を判断することはできません。

ただし、「少人数」という言葉だけよりも、実技環境を具体的に比較しやすくなります。

大人数・少人数・マンツーマンの違い

比較 大人数 少人数 マンツーマン
全体像を学ぶ 向いている 向いている 個別目的が中心
質問 タイミングが限られる場合がある 比較的しやすい 自分のタイミングでしやすい
実技時間 人数・機器数による 人数・機器数による 自分の時間を確保しやすい
他の受講者から学ぶ できる できる 基本的にはない
個別課題 時間が限られやすい 一定範囲で相談可能 重点的に扱いやすい
自分のペース 合わせにくい場合がある 全体との調整が必要 合わせやすい

「人数が少ないほど優れている」という関係ではありません。

それぞれの形式に異なるメリットがあります。

自分に合う形式はどれ?

大人数が向いている人
  • まず全体像を知りたい
  • 講義・デモを多く見たい
  • 幅広い情報を一度に学びたい
  • 他の参加者の質問も多く聞きたい
少人数が向いている人
  • 質問しながら実技したい
  • 自分以外の操作も見たい
  • 講師から一定のフィードバックを受けたい
  • グループ学習も取り入れたい
マンツーマンが向いている人
  • 自分の苦手だけ練習したい
  • 完全初心者で自分のペースで進めたい
  • 基礎的な質問を人前でしづらい
  • 自分の手元を継続して見てもらいたい

初心者なら少人数を選ぶべき?

初心者だから必ず少人数を選ぶ必要はありません。重要なのは、自分のレベルに合っていること、基本操作から対応していること、自分自身が十分に手を動かせることです。

初心者向けの少人数ハンズオンであれば、周囲の受講者と一緒に基本を確認できるため、学びやすい場合があります。

一方、完全未経験で、

  • 装置操作から教えてほしい
  • プローブの持ち方から見てほしい
  • 初歩的な質問を何度もしたい
  • 周囲の進行を気にしたくない

という場合はマンツーマンも比較するとよいでしょう。

「初心者=少人数」と決めるのではなく、自分がどこから学ぶ必要があるかを考えます。

少人数ハンズオンを選ぶときの8つのチェックポイント

  1. 実際の定員を確認する
    「少人数」という表記ではなく、最大何名なのか確認します。
  2. 講師数を確認する
    一人の講師が何人を見るのかを確認します。
  3. 機器台数を確認する
    エコーなら一台を何人で使用するのか見ます。
  4. 一人あたりの実技時間を確認する
    セミナー全体の時間ではなく、自分が操作する時間を確認します。
  5. 対象レベルを確認する
    完全初心者なのか、基本操作経験者なのかを確認します。
  6. 質問できるタイミングを確認する
    実技中に講師へ直接質問できるかを見ます。
  7. 自分の手元を見てもらえるか
    講師が画像だけでなくプローブ操作まで確認するかを見ます。
  8. 自分の課題を相談できるか
    カリキュラムが完全固定なのか、個別質問にも対応するのかを確認します。

「3時間・少人数」だけでは実技量は分からない

例えば、

「少人数・3時間のハンズオン」

と書かれていても、その3時間に、

  • 講義
  • 講師のデモ
  • 他の受講者の実技
  • 休憩
  • 質疑応答

が含まれる場合があります。

そのため、実技を重視するなら、

「私は何分くらいプローブを持てますか?」

と確認するのが分かりやすい方法です。

講師数も重要

受講者4名の少人数形式でも、講師が1名なのか2名なのかで指導環境は異なります。

例えば、受講者が同時に複数台の装置を使用しているのに講師が1人だけなら、一人ひとりの手元を見る時間は限られる場合があります。

反対に、受講者数がやや多くても、講師が複数いて小グループに分かれている場合は、個別に質問しやすいことがあります。

受講者数だけではなく、「講師1人に対して受講者何人か」も確認しましょう。

少人数制なら何でも質問できるとは限らない

セミナーにはテーマや到達範囲があります。

例えば腹部エコーの基本走査を扱う少人数ハンズオンで、特定の高度な症例について長時間質問することは難しい場合があります。

受講前に、

  • 今回扱うテーマ
  • 対象レベル
  • 質問できる範囲
  • 自由練習の時間
  • 個別相談の有無

を確認しておくとミスマッチを減らせます。

他の受講者を見る時間も「学習時間」として使う

少人数ハンズオンでは、自分がプローブを持っていない時間があります。

その時間を単なる待ち時間にしないことも重要です。

他の受講者の実技で見ること
  • プローブを置く位置
  • 手の支点
  • 角度・回転
  • どこで画像が崩れたか
  • 講師が何を修正したか
  • 修正後に画像がどう変化したか

自分とは違う失敗や修正を見ることで、実際に自分が同じ状況になったときの参考になります。

受講前に質問を3つ用意する

少人数制のメリットを活かすなら、受講前に自分の疑問を整理しておきましょう。

例えば腹部エコーなら、

  • 膵臓を探すと時間がかかる
  • 胆のうの長軸が安定しない
  • 走査中に現在位置が分からなくなる

などです。

「腹部エコーを教えてください」よりも、具体的な疑問を持っていく方が質問時間を活用しやすくなります。

少人数でも一度の受講ですべて習得できるわけではない

少人数のハンズオンセミナーは実技を学びやすい環境の一つですが、一度の参加ですべての技術を習得できることを保証するものではありません。受講後に自分で再現し、反復することも重要です。

セミナー当日に、講師から、

「もう少し右」

「少し傾けて」

と指導されて画像が出ても、その翌日に一人で同じ画像を再現できるとは限りません。

そこで、受講中にも可能であれば、

  1. まず自分で操作する
    現在の操作でどこまでできるか確認します。
  2. 講師に修正してもらう
    何が違っていたのかを確認します。
  3. 自分の手で修正する
    講師に操作してもらうだけで終わらせません。
  4. 一度プローブを離す
    完成した位置から離れます。
  5. もう一度最初から再現する
    自分だけで同じ断面へ戻れるか確認します。

受講後は何を復習する?

受講後は、セミナーで扱った内容をすべて復習しようとする必要はありません。

まず、

  • 講師から指摘されたこと
  • 自分ができなかったこと
  • 次に改善したい操作

を一つずつ整理します。

例えば、

「次回は膵臓の基本位置からの描出だけを反復する」

というようにテーマを具体化すると、セミナーでの学びを次の練習へつなげやすくなります。

SASHIは少人数制ではなく完全マンツーマン

SASHIでは、大阪・新大阪で医療従事者向けのエコーセミナー・ハンズオンを行っています。

現在の通常プライベートレッスンは、少人数グループ形式ではなく、受講者1名に対して講師が個別に指導する完全マンツーマン形式です。

SASHIの通常プライベートレッスン
  • 2.5時間
  • 40,000円(税抜・一律料金)
  • 完全個室
  • 完全マンツーマン
  • 事前ヒアリングから個別カリキュラムを作成
  • 初心者・ブランクのある方も相談可能
  • 腹部・心臓・頸動脈・甲状腺・乳腺に対応
  • 実際にプローブを操作するハンズオン形式

そのため、

  • 他の受講者の実技も見たい
  • グループで質問を共有したい

という方には少人数制のハンズオンが合う場合があります。

一方で、

  • 自分の実技時間を優先したい
  • 自分のプローブ操作を継続して見てもらいたい
  • 苦手な臓器・断面だけ練習したい
  • 周囲の進行を気にせず質問したい

という場合はマンツーマンも選択肢になります。

少人数とマンツーマンを比較して、自分の実技時間を優先したい方へ

SASHIでは、現在の経験や苦手な走査を確認しながら、完全マンツーマンでエコー実技を練習できます。

SASHIのエコーセミナー・ハンズオンを見る
個別指導のハンズオンセミナーとの違いを見る

少人数ハンズオンについてさらに知りたい方へ

少人数のハンズオンセミナーに関するよくある質問

少人数のハンズオンセミナーとは何人くらいですか?

「少人数」に統一された人数基準があるわけではありません。研修ごとに定員が異なるため、実際の参加人数を確認してください。また、人数だけでなく講師数や機器台数も重要です。

少人数ハンズオンのメリットは何ですか?

講師へ質問しやすく、自分の実技を確認してもらう機会を作りやすいことが特徴です。また、他の受講者の質問やプローブ操作から学べることもあります。

少人数なら必ず実技時間は長くなりますか?

必ずしもそうではありません。受講者が少なくても機器が一台しかない場合や、講義・デモの割合が多い場合は、自分の操作時間が限られることがあります。

初心者は少人数とマンツーマンのどちらがよいですか?

目的によります。他の受講者の質問や走査からも学びたいなら少人数、自分のペースで基本操作から確認したいならマンツーマンが候補になります。

大人数のハンズオンは避けた方がいいですか?

一概には言えません。全体像を学びたい場合や、複数の講師・機器で小グループに分かれて実技できる場合など、大人数形式が合うこともあります。人数だけで判断しないことが重要です。

少人数でも質問できないことはありますか?

あります。人数が少なくても講師主導で進む形式の場合、質問時間が限られることがあります。実技中に質問できるか、個別フィードバックがあるかを事前に確認しましょう。

エコーハンズオンでは装置台数も確認した方がいいですか?

はい。実技時間を重視するなら、一台の超音波診断装置を何人で使用するのか確認してください。受講人数だけよりも実際の練習量を判断しやすくなります。

SASHIは少人数制のハンズオンですか?

現在のSASHIの通常プライベートレッスンは、少人数グループではなく完全マンツーマン・完全個室の形式です。

SASHIの通常レッスンの時間と料金は?

通常プライベートレッスンは2.5時間・40,000円(税抜・一律料金)です。最新情報はSASHIのエコーセミナー・ハンズオンページをご確認ください。

まとめ|少人数という言葉ではなく「一人あたりの実技環境」で選ぼう

少人数のハンズオンセミナーには、

  • 質問しやすい
  • 自分の手元を見てもらいやすい
  • 他の受講者の質問から学べる
  • 他の人の実技を見ることができる

といったメリットがあります。

一方で、少人数というだけで十分な実技時間が保証されるわけではありません。

申し込み前には、

  • 実際の受講人数
  • 講師数
  • 機器台数
  • 一人あたりの実技時間
  • 対象レベル
  • 質問できるタイミング
  • 個別フィードバックの有無

まで確認してください。

そして、

他の受講者からも学びたいなら少人数。

自分の課題に時間を集中させたいならマンツーマン。

というように、自分の目的から形式を選びます。

「何人なら良いか」ではなく、「自分がどれくらい手を動かし、どれくらいフィードバックを受けられるか」。

この視点で比較すると、ハンズオンセミナーを選びやすくなります。

※本記事は医療従事者向けの超音波検査教育・実技研修に関する一般的な情報です。実際の検査、計測、病変評価、診断等については、勤務先の検査手順、教育体制、指導者の指示、各領域の最新ガイドライン等に従ってください。



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