圧半減時間とは
圧半減時間とは、
弁を通過する血流の圧較差が
半分に低下するまでの時間を指します。
主に、
僧帽弁狭窄の重症度評価
に用いられる重要な指標です。
基本的な考え方
心房と心室の間に圧の差があると、
血液は弁を通って流れます。
この圧の差(圧較差)は、
時間の経過とともに徐々に低下していきます。
その中で、
圧較差が半分になるまでの時間が圧半減時間です。
ドプラ波形との関係
圧半減時間は、
僧帽弁流入血流の
ドプラ波形から測定されます。
拡張期のE波の減衰部分を利用し、
- ピーク速度から
- ピーク速度の約70%(1/√2)
まで低下する時間を測定します。
この時間が、圧半減時間です。
なぜ重要なのか
弁が狭くなると、
血液が流れにくくなります。
その結果、
圧較差が長く残るため、
圧半減時間が延長します。
つまり、
圧半減時間が長い=弁口が狭い
と考えられます。
弁口面積との関係
圧半減時間は、
僧帽弁口面積の推定にも利用されます。
代表的な式は次の通りです。
僧帽弁口面積 = 220 ÷ 圧半減時間
この式により、弁の狭さを
定量的に評価できます。
圧半減時間の変化
圧半減時間は、
弁口の広さによって変化します。
弁口が狭くなると、
血流の抵抗が増加し、
圧較差が長く持続するため、
圧半減時間は延長します。
一方、
弁口が比較的広い場合は、
血液が流れやすく
圧較差が早く低下するため、
圧半減時間は短くなります。
評価のポイント
圧半減時間は、
僧帽弁狭窄を評価する際の
重要な指標です。
特に、
E波の減衰傾斜
を正確に測定することが重要になります。
また、
- 心拍数
- 左房圧
- 左室拡張能
などの影響を受けるため、
単独ではなく、
他の指標
と組み合わせて
評価することが重要です。
さらに、
圧半減時間は、
弁口面積推定
と直接関係するため、
測定精度が評価結果に大きく影響します。
まとめ
圧半減時間は、
圧較差が半分になるまでの時間です。
- 僧帽弁流入波形から測定する
- 弁口が狭いほど延長する
- 弁口面積推定に利用される
- 僧帽弁狭窄評価に重要な指標となる
圧半減時間を理解することで、
弁膜症評価の理解を
さらに深めることができます。










