「RIって何を表しているの?」
「RIが高い=血管抵抗が高い、と覚えていい?」
超音波のドプラ波形を学んでいると、RIという指標が出てきます。
RIはResistive Index(抵抗指数)の略で、収縮期最高血流速度と拡張末期血流速度から算出します。
名前に「抵抗」と入っていますが、血管抵抗そのものを直接測定している値ではありません。
この記事では、RIの計算式と、ドプラ波形を見るときに押さえておきたい基本を解説します。
RI(抵抗指数)とは?
RIは、パルスドプラで得られた動脈血流波形から算出する指標です。
計算には、
- PSV:収縮期最高血流速度
- EDV:拡張末期血流速度
を使用します。
RI =(PSV − EDV)÷ PSV
PSV:収縮期最高血流速度
EDV:拡張末期血流速度
まずは、この計算式を正しく覚えておきましょう。
RIは波形のどこを見ている?
動脈の血流速度は、心周期に伴って変化します。
RIでは、収縮期に最も高くなるPSVと、拡張末期のEDVを使います。
たとえばPSVが同じであれば、EDVが低くなるほどPSVとの差が大きくなり、計算上RIは高くなります。
反対に、EDVが比較的保たれていれば、その差は小さくなり、RIも低くなります。
試験前にまず押さえたいポイント
RIは、PSVとEDVから計算します。
そのため、EDVが変化するとRIも変化するという関係を計算式と一緒に理解しておくと整理しやすくなります。
RIは「血管抵抗そのもの」ではない
RIは日本語で「抵抗指数」と呼ばれるため、末梢血管抵抗をそのまま数値化しているように感じるかもしれません。
しかし、RIは血管抵抗だけで決まる値ではありません。
血管の性状や循環動態など、複数の要因によってドプラ波形が変化し、その結果としてRIも変化します。
「RIが高い=末梢血管抵抗が高い」と一対一で覚えないことが大切です。
RIが高い・低いだけで正常と異常を決めない
RIが高い波形では、収縮期に対して拡張末期の血流が低くなっている場合があります。
一方、拡張期にも血流が保たれる波形では、RIが比較的低くなることがあります。
ただし、RIの意味や参考となる範囲は、測定する臓器や血管によって異なります。
そのため、
「RIが高い=異常」「RIが低い=正常」
と単純に判断するものではありません。
どの部位で測定したのか、どのような波形なのか、ほかにどのような所見があるのかを合わせて確認します。
RIはどのような場面で使われる?
RIは、さまざまな臓器や血管のドプラ評価で用いられています。
代表的には、腎内動脈などの血流評価で目にすることがあります。
ただし、測定する部位によって正常な波形やRIの考え方は異なります。
RIという数字だけを取り出すのではなく、「どこの血管で測定したRIなのか」を確認することが基本です。
腎RIも数値だけでは判断しない
RIを勉強するときによく出てくるのが、腎内動脈で測定するRIです。
ただし、腎RIも腎臓だけの状態を単独で示しているわけではありません。
そのため、
「腎RIが高い=腎機能が悪い」
と一対一で判断することはできません。
腎臓の形態、ほかの超音波所見、検査値や臨床情報などと合わせて評価されます。
RIを理解するなら、まず計算式を覚える
RIでは、最初から臓器ごとの基準値をたくさん覚えるより、まず計算式と波形の関係を理解しておくことが大切です。
RI =(PSV − EDV)÷ PSV
この式から、
- PSVとEDVを使って計算する
- EDVの変化がRIに影響する
- 波形を正しく記録する必要がある
という基本が見えてきます。
数字だけを暗記するより、ドプラ波形のどこを使って計算しているのかを理解しておきましょう。
RIを測る前に、ドプラ波形を確認する
RIはPSVとEDVから算出するため、もとになるドプラ波形が適切に記録されていることが重要です。
測定するときは、
- どの血管を見ているのか
- 波形が明瞭に記録されているか
- PSVとEDVを正しく確認できているか
といった基本を確認します。
RIという数値だけを見るのではなく、その数値のもとになった波形を見ることが大切です。
RIで混同しやすいポイント
「RI=末梢血管抵抗」
→ 血管抵抗の影響は受けますが、それだけを直接表している値ではありません。
「RIが高い=異常」
→ 測定部位やほかの所見を合わせて評価します。
「腎RIが高い=腎機能障害」
→ RIだけで腎機能を判断することはできません。
「RIは数値だけ覚えればよい」
→ PSV・EDVとドプラ波形の関係を理解することが大切です。
試験前に押さえておきたいRIの基本
RIについて、まず押さえておきたいのは次のポイントです。
- RIはResistive Index(抵抗指数)の略
- RI=(PSV−EDV)÷PSV
- PSVは収縮期最高血流速度
- EDVは拡張末期血流速度
- EDVが変化するとRIも変化する
- RIは血管抵抗そのものを直接測定した値ではない
- 測定する臓器や血管によって解釈が異なる
- RIだけで病態を判断しない
まずは計算式と波形の関係を理解してから、それぞれの領域での使われ方を学んでいきましょう。
数値を覚えたら、実際のドプラ波形も見てみる
試験勉強では、RIの計算式やPSV・EDVの意味を覚えることができます。
一方、実際の超音波検査では、まず目的の血管を描出し、PWドプラで波形を表示する必要があります。
そこで、
- どの血管にサンプルボリュームを置くのか
- どうすれば波形を安定して表示できるのか
- PSVとEDVを波形上のどこで確認するのか
といった実技上の課題が出てきます。
RIの式を覚えることと、実際のドプラ波形からPSV・EDVを確認することは別のステップです。
知識を覚えたタイミングで実際の波形を見ると、数式だけだった内容が画像とつながりやすくなります。
まとめ|RIは計算式とドプラ波形をセットで理解する
RI(Resistive Index/抵抗指数)は、PSVとEDVから算出するドプラ指標です。
計算式は、
RI =(PSV − EDV)÷ PSV
です。
ただし、RIは血管抵抗そのものを直接測定する指標ではありません。
測定する部位や波形、ほかの所見と合わせて考えることが大切です。
試験では計算式と基本的な意味を理解し、実技ではその数値のもとになるドプラ波形を確認する。
この2つをつなげて覚えておきましょう。
覚えたドプラの知識を、実際の波形とつなげたい方へ
RIの計算式は覚えられても、実際に装置を操作すると「きれいな波形が出ない」「どこを測ればよいか分からない」ということがあります。
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知識として覚えたPSV・EDV・RIを実際の画像でも確認できるようにしたい方は、実技の中で一つずつつなげてみてください。
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