圧迫法とは
圧迫法とは、
プローブで体表から適度な圧力を加えながら観察する超音波手技を指します。
描出の改善だけでなく、
病態評価にも用いられる重要な操作です。
なぜ圧迫するのか
圧迫法には、主に次の目的があります。
- 腸管ガスを移動・排除する
- 観察対象を浅くする
- 虚脱性や可動性を評価する
- 圧痛との一致を確認する
特に腹部検査では、
ガスによる音響障害を減らすために重要です。
圧迫による物理的変化
圧迫を加えると、
- 皮下組織が薄くなる
- 観察対象がプローブに近づく
- 腸管ガスが移動する
その結果、
- 減衰が軽減される
- SNRが改善する
- 描出が明瞭になる
といった効果が得られます。
物理的距離が短縮することで、
信号強度が相対的に改善します。
圧迫の注意点
過度な圧迫は、
- 血流の一時的消失
- 病変形態の変化
- 静脈の人工的虚脱
を引き起こす可能性があります。
特にドプラ検査では、
過圧迫により血流信号が消失することがあります。
目的に応じた適切な圧力調整が必要です。
まとめ
圧迫法は、
描出改善と病態評価のための基本手技です。
- 腸管ガスを排除できる
- 対象を浅くできる
- 虚脱性や可動性を評価できる
- 過度な圧迫は逆効果になる
超音波検査では、
プローブ操作そのものが診断技術の一部です。
圧迫法を適切に用いることが、
診断精度向上につながります。










