超音波検査(エコー検査)とは
超音波検査は、人の耳には聞こえない高い周波数の音(超音波)を体に当て、
その反射波を画像として表示し、臓器や血管などの状態を評価する画像診断法です。
プローブ(探触子)を皮膚の上に当てて行う検査で、
多くの場合は痛みをほとんど伴わず、放射線被ばくもありません。
そのため、安全性が高い検査として、
妊婦や小児、高齢者にも広く用いられています。
原理(しくみ)
プローブから発射された超音波は、
体内の臓器や組織の境界で一部が反射します。
その反射波が再びプローブに戻ってくることで、
情報が装置に取り込まれます。
装置は、反射波の強さや戻ってくるまでの時間を電気信号に変換し、
白黒の濃淡や動きとして画像化します。
これにより、臓器の形や大きさ、
内部構造や動きなどをリアルタイムに観察できます。
特徴(メリット)と需要の高まり
放射線被ばくがなく、
妊婦健診や小児、高齢者の検査にも適しています。
体表から行う検査は痛みが少なく、
比較的短時間で実施できるため、
健診や外来診療で繰り返し行いやすい検査です。
心臓の拍動や血流の流れなど、
臓器や血管の「動き」をリアルタイムで観察できます。
装置が比較的コンパクトで、
病棟や救急現場、在宅医療など、
さまざまな場面で活用できます。
近年は小型のポケットエコーも普及し、
ベッドサイドや在宅医療での利用も広がっています。
近年、放射線を用いない安全性の高い画像診断として注目されており、
高齢化の進行や健診・予防医療の拡大を背景に、
超音波検査の需要は世界的に増加しています。
診断用超音波装置の市場も今後の拡大が見込まれており、
患者のリスクを抑えつつ迅速に評価できる検査として、
医療現場での重要性が高まっています。
限界(デメリット・苦手な点)
空気や骨は超音波を透過しにくいため、
肺や消化管内の評価には限界があります。
肥満や皮下脂肪が厚い場合には、
深部臓器の描出が不十分となり、
画像が不鮮明になることがあります。
画像の質や診断の精度は、
検査を行う人(術者)の経験や技量に
左右されやすいという特徴があります。
どのような部位に使われるか(例)
腹部:
肝臓、胆のう、すい臓、腎臓、脾臓などの
腫瘍、結石、炎症の評価。
心臓:
心臓の大きさ、壁運動、弁の動き、
心腔内や血流の評価(心エコー検査)。
血管:
頸動脈や下肢静脈などの
動脈硬化、血栓、狭窄の評価。
乳腺・甲状腺・体表のしこり:
腫瘤の形状や内部構造、
血流の有無の評価。












