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「エコーって、いくらの検査か知ってる?」
あなたは今、担当している超音波検査(エコー)が
医療機関にとってどれほどの収益に
つながっているかをご存知でしょうか?
臨床検査技師として日々エコーに携わっていても、
診療報酬や保険点数について
しっかり理解している方は意外と少ないかもしれません。
でも実は、この仕組みを知っているかどうかで、
あなたの価値の伝え方も、キャリアの選択肢も
大きく変わってくるんです。
この記事では、超音波検査に関連する
診療報酬・保険点数の基礎知識を
わかりやすくまとめました。
今さら聞けない基本から、
現場で役立つ実例まで紹介しますので、
ぜひ最後まで読んでみてください。
エコーは診療報酬で“収益性の高い検査”
超音波検査(エコー)は、医療機関にとって
比較的高い保険点数が設定されている検査のひとつです。
令和6年度(2024年度)の主なエコー点数は以下の通りです。
- 腹部超音波検査:530点(約5,300円)
- 心臓超音波検査(経胸壁):880点(約8,800円)
- 下肢血管超音波検査:450点(約4,500円)
- その他(体表・末梢血管など):350点
※1点=10円換算。施設基準や算定条件により加算あり。
このように、1件あたりの単価が比較的高く、
特に心エコーは継続的に収益を生みやすい検査です。
点数が高い=求められるスキルも高い
点数が高い検査には、それに見合った精度や記録の質が求められます。
「ただ映す」ではなく、臨床に役立つ画像を撮り、
医師が判断しやすい情報を提供するスキルが不可欠です。
エコー検査を理解し、保険制度を意識した働き方ができる技師は、
医療現場での信頼も高く、評価されやすい存在です。
自由診療や在宅医療などの分野でも、
エコーの活用は広がっており、
こうした知識は報酬交渉でも大きな武器になります。
加算条件を知ると、交渉力が上がる
エコー検査には、基本点数のほかに
一定の要件を満たせば“加算”がつくことがあります。
たとえば、
- 施設基準(超音波専門医の配置など)
- 検査前の診察や検査後の説明がある場合
- 特定の技術加算が認められる施設であること
これらを満たすことで、1件あたりの点数が増えるケースもあります。
自分が働く施設の基準を把握し、
「何を満たせば評価されるのか」を知っておくと、
待遇やポジションにも影響を与えられるようになります。
点数の知識は、副業や転職の武器にもなる
診療報酬や保険点数に関する知識は、
副業や転職でも大きな差を生みます。
たとえば:
- 自由診療クリニックでの超音波検査
- 健診センターでのバイト契約
- フリーランスとしての委託契約
これらの現場では、
「この検査にはこれだけの診療報酬が発生する」という理解が、
交渉力や待遇の判断材料になります。
知らずに働けば“安く見積もられる”リスクもある一方で、
知っているだけで、自分の価値をしっかり伝えることができるのです。
まとめ|数字を知ることは、価値を高めること
臨床検査技師としてエコー検査に携わるなら、
診療報酬と保険点数の理解は、
キャリアの選択肢を広げる鍵になります。
SASHIでは、臨床検査技師が診療の現場で活躍し続けるために、
技術だけでなく、制度や価値への理解も大切にしてほしいと考えています。
これを機に、「点数から見るエコー」
という視点を、ぜひあなたの現場にも取り入れてみてください。
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