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セクタプローブとは
セクタプローブとは、
振動子を電子的に偏向させることで、
扇形に画像を描出するプローブです。
フェーズドアレイ方式を用いており、
狭い接触面から
広い視野を得られることが
最大の特徴です。
主に、
心エコー検査で使用されます。
画像の特徴
セクタプローブでは、
画面上部が非常に狭く、
深部に向かって
鋭く広がる扇形の画像が描出されます。
肋間などの
狭い音響窓からでも、
深部構造を観察できます。
一方で、
表在部の分解能は低めとなります。
使用周波数と特性
セクタプローブは、
低周波数帯を使用します。
一般的には、
1メガヘルツから4メガヘルツ程度が
用いられます。
分解能は低から中等度ですが、
到達深度は非常に深くなります。
そのため、
深部かつ動きのある構造の観察に適しています。
主な適応部位
セクタプローブの主な適応は、
心臓の評価です。
- 心エコー検査
- 肋間からの縦隔評価
- 胸腔内構造の観察
- 一部の深部血管評価
特に、
肋骨に囲まれた心臓を
描出できる点が大きな利点です。
ドプラとの相性
セクタプローブは、
ドプラ法との併用が前提となるプローブです。
カラードプラでは、
心腔内血流や逆流の評価を行います。
スペクトラムドプラでは、
弁通過血流速度を測定します。
連続波ドプラでは、
高速逆流や弁狭窄の評価が可能です。
高いフレームレートを確保しやすいため、
心拍動の解析に適しています。
メリット
狭い音響窓からでも、
広範囲を描出できます。
心臓の動きを、
リアルタイムに評価できます。
高速血流の評価に適しています。
デメリットと注意点
表在構造の描出には
向いていません。
空間分解能は、
リニアプローブより劣ります。
また、
電子偏向方式のため、
グレーティングローブなどの
アーチファクトが
出現しやすい点に注意が必要です。
他プローブとの比較
リニアプローブは、
高周波で表在評価に優れています。
コンベックスプローブは、
腹部を中心とした
深部臓器評価に適しています。
セクタプローブは、
心臓などの
深部かつ動的構造の評価に特化しています。
実践的な使い方のポイント
心エコー検査では、
セクタプローブが基本となります。
視野幅は、
必要最小限に設定します。
フレームレートを
優先して調整します。
角度補正や連続波ドプラを
適切に併用することが重要です。
まとめ
セクタプローブは、
狭い接触面から深部や動的構造を
描出するためのプローブです。
低周波数で、
深部描出に優れています。
心エコー検査では
欠かせないプローブです。
一方で、
表在評価には不向きなため、
リニアプローブや
コンベックスプローブと
検査目的に応じて
使い分けることが重要です。










