Bモードとは
Bモードとは、
超音波検査において最も基本となる画像表示方法で、
反射して戻ってきた超音波の強さを「白黒の明るさ」として表示するモードです。
「B」は Brightness(明るさ)の略で、
私たちが日常的に目にしている
白黒のエコー画像は、このBモード画像にあたります。
Bモードは、
臓器や組織の形態を把握するための
超音波検査の土台となる表示方式です。
原理(しくみ)
プローブからは、
短いパルス状の超音波が連続的に送信されます。
体内の組織境界で反射した超音波は、
その強さに応じて電気信号に変換され、
画面上の輝度(白黒の濃淡)として表示されます。
- 超音波が戻るまでの時間:深さの情報
- 反射の強さ:明るさの情報
横方向は電子走査によって
複数のビームを順次スキャンし、
これらを組み合わせることで
2次元の断層画像(トモグラム)が
リアルタイムに描出されます。
一般的に、
- 骨や結石などの硬い組織:高エコー(白)
- 液体(血液・嚢胞):無エコー(黒)
として表示されます。
特徴(メリット)
Bモードには、以下のような特徴があります。
- 臓器の形、大きさ、位置関係、内部構造を
直感的に把握できる - リアルタイム表示が可能で、
プローブを動かしながら
呼吸や心拍に合わせた最適断面を確認できる - Mモードやドプラモードの基礎となり、
複合的な診断に欠かせない - 高解像度装置では、
数mmレベルの微細な病変の検出も可能
検査での使われ方
Bモードは、
ほぼすべての超音波検査で最初に使用されます。
腹部超音波では、
- 肝臓のエコーパターン(脂肪肝など)
- 腫瘍の境界や内部構造
を評価します。
甲状腺超音波では、
結節の
- 内部エコー
- 石灰化
- 嚢胞成分
などを観察します。
検査部位に応じて、
プローブの種類(線型・コンベックスなど)や
周波数を使い分け、
TGC(深さ別感度調整)を併用して
均一な画像を作成します。
注意点と限界
Bモードには、
以下のような限界があります。
- 腸管ガスや骨によって
超音波が遮られ、
後方の観察が困難になる(音響陰影) - 肥満患者では減衰が強く、
深部画像が不鮮明になりやすい - 辺縁エコーや後方エコー増強など、
アーチファクトに注意が必要
そのため、
1方向のみで判断せず、
複数方向からの観察が重要です。
また、
画像の質や診断精度は
術者の経験に大きく依存するため、
標準断面と正常像の理解が不可欠です。
まとめ
Bモードは、
超音波検査の基礎となる画像表示方式です。
臓器や組織の形態を正確に把握することで、
その後のドプラ評価や詳細解析につながる、
最も重要な第一歩となります。











